美山は元議員秘書であり、信頼していた議員の殺人罪を被り、この刑務所に入れられている。いつかその議員が、自分の無罪を主張し刑務所から出してくれる日を待ち焦がれていた。そんな中、4人部屋の雑居房で共に過ごす町田が、金子の挑発により癇癪を起し、懲罰として独房に入れられてしまう。「もう町田は帰ってこない...」金子が言う噂とは、懲罰を受けた女囚が独房に入れられると、そこに入った者の多くが『謎の急死』を遂げる、というものであった。しかし、町田は帰ってきた。そしてその噂には、続きがあったのだ。問題は...『生き残ってしまった』場合なのだ。
鳴瀬聖人