2019年、突然チリのサンティアゴで民主化運動が動きだした。その口火となったのは、首都サンティアゴで地下鉄料金の値上げ反対がきっかけだった。その運動は、リーダーもイデオロギーもなく、爆発的なうねりとなり、チリの保守的・家父長的な社会構造を大きく揺るがした。運動の主流となったのは、若者と女性たちだった。150万の人々が、より尊厳のある生活を求め、警察と放水車に向かってデモを行ったのだった。それは2021年36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。
パトリシオ・グスマン
ドキュメンタリー映画の巨匠パトリシオ・グスマン監督が、祖国の新たな女性中心の社会運動を自らカメラで捉えた『私の想う国』から予告編が解禁となった。
第75回カンヌ国際映画祭でも特別上映され、大きな話題となったドキュメンタリー映画の巨匠、パトリシオ・グスマン監督最新作『私の想う国』が12月20日(金)より公開決定。ポスタービジュアルが解禁された。