「県民45万人に供給する水道の水に化学物質PFASが含まれていた」との発表を受けて、多くの人々の反応は「PFASって何?」というもの。すぐに関心が高まったわけではなかった。やがて立ち上がる女性たちも当初は他人事だった。しかし、アメリカではすでに健康影響が確認されていた。その深刻さに女性たちは気づいていく。「他のお母さんたちにも知らせなきゃ」と訴え、 調査や浄化を求める。しかし、沖縄では汚染発覚から9年経ってなお、汚染源の特定すら出来ない。それはなぜか。汚染源とみられる基地への立ち入り調査を“米軍が拒み続ける”から。子どもたちのために諦めるわけにはいかないと徒手空拳の闘いを続ける女性たちは国連を目指す。一方、米国や欧州ではPFASの毒性を重くみて規制の波が押し寄せる。その波を起こしたのは女性たちだった。こうした国の人々は、彼女たちの声に耳を傾け、現実を変えてきた。日本人は何をしてきたか?
平良いずみ