勉強もサッカーもパッとしない「ポンコツ」少年・岡野雅行の夢は、サッカー選手になること。父は「サッカーじゃ食っていけない」と冷たく突き放すが、岡野にとってサッカーだけが、自分と世界をつなぐ唯⼀の居場所だった。進学先もなく、地方の全寮制高校に入学したが、そこは、サッカー部がないどころか、全国からひと癖もふた癖もある落ちこぼれが集まる学校だった。彼を待ち受けていたのは先輩や教師からの理不尽な洗礼の日々。それでも夢を諦めきれない岡野は、相棒・永井隆⼀と共に、ゼロからサッカー部を結成する。しかし、集まったのは、ボールより人を蹴ってきたようなヤンキーたちばかり。度重なる大敗、挫折、周囲からの嘲笑、仲間との衝突、父とのすれ違い。それでも走り続けた岡野たちの前に、やがて思いもよらない景色が広がり始める。
豪田トモ