⼈⼝2100万⼈を超える巨⼤都市ムンバイ。16才の少年55番は、スリを⽣業に⽣きる貧⺠街の孤児たちの⼀⼈だ。彼らは街の顔役サーガルから【番号】を付けられ、⽣活のすべてを⽀配されていた。ある⽇、55番たちは駅の雑踏で⼀⼈の男から⼤⾦をスッた。それは男が娘の結婚式のために蓄えた全財産だった。男は絶望し、翌朝、列⾞に⾝を投げた。罪悪感に駆られた55番は、その⾝を偽って⾃殺した男の娘ウマーに近づく。⽇々の分け前をやり繰りし、55番はウマーに少しずつ⾦を返し、ふたりは次第に仲良くなっていく。だが、サーガルに可愛がられている55番を妬む86番や仲間たちが、それを黙って⾒過ごすはずもなかった…。
シャーム・P・マディラージュー