ノルウェーの首都オスロ占領を狙い、突如現れたナチス・ドイツ軍の重巡洋艦ブリュッヒャー率いる艦隊。一切の情報も指令も届かない中、退役目前の要塞指揮官エリクセン大佐に、国の命運が託された。近代的なナチス艦隊を前に、第一次大戦当時の軍備しか持たない要塞の砲台で立ち向かい、撃沈した大佐の決断。 この撃沈によって、ナチス・ドイツ軍が首都オスロへ進軍するまでの時間が生まれ、ノルウェー国王の脱出が可能となり、ノルウェーの金塊をオスロから運び出す時間も確保され、国王はイギリスで連合国側として亡命政府を樹立することになる。しかし戦後、大佐は命令不服従の罪を問われ、軍事調査委員会の尋問を受ける。果たしてエリクセン大佐は英雄か、戦犯か―。
ダニエル・ファーレ