67歳のオッド・ホルテン(ボード・オーヴェ)は、首都・オスロと第2の都市・ベルゲンを結ぶ“ベルゲン急行”の運転士。勤続40年、実直に日々仕事をこなしてきた彼も、とうとう明日、定年退職の日を迎える。仲間に功績を称えられ、恥ずかしながらも祝いの席へと招かれるホルテンだったが、翌日の最後の運転の日、彼は大失敗をすることに。人生初の遅刻をし、運転するはずの列車に乗り遅れるわ、友人に会いに空港に行けば怪しい者に疑われ、挙げ句の果てに、偶然街で出会った老人のとんでもない実験に付き合わされたり…。定年という人生の節目を迎えた鉄道員が、一癖ある人々と予期せぬ出来事に遭遇し、新たな人生の一歩を踏み出す姿を描いた、可笑しくも心温まる感動作。監督は、『キッチン・ストーリー』、『酔いどれ詩人になるまえに』のベント・ハーメル。
ベント・ハーメル