東京に暮らすフリーライター。共同通信社、映画祭事務局、カフェグルーヴを経て独立。映画そのものはもちろん、スクリーン中のファッションや食、出演者、スタッフにまつわるエピソードを追いかけるのが好き。
2004年、米国の大統領選の最中に、勃発したブッシュ政権を揺るがすスクープと、それに翻弄された人々の姿を描いた映画『ニュースの真相』。
そんな私の痛点は、ここにあったのかという感じの、映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。もはや、痛みを紛らわすために笑うしかないという状況。自分を取り巻く環境を客観視できたという意味でも、とても貴重な体験となりました。
7月は、偶然にもニューヨーク、それもブルックリンを舞台にした映画がアメリカから届いています。そこで、勝手に“ブルックリン特集”をすることに。
先日、イギリスからやってきた友人とご飯を食べていて、映画の話になりました。
昔はキラキラしていたはずなのに、時が経ち、気づくとまるで輝きを失っている。そんなものってありますよね。
不治の病に侵され、遠くない未来に身体の自由がきかなくなる日がやってくるとしたら。
それにしても、マシュー・マコノヒーはいつからこんなカメレオン俳優になったのかなと思う今日この頃。第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した…
圧倒的な映像体験とでも言いましょうか。パオロ・ソレンティーノの新作『グランドフィナーレ』は、これまでの作品同様にとても美しいものでした。
流行というのは、時代を映し出す鏡。追う者にとっては楽しいもので、気にしない者には少々やっかいではありますが、ファッション、食、音楽、思想…
本国フランスで、5人に1人が観たという大ヒット映画『最高の花婿』。フランスのロワール地方に暮らす、典型的なブルジョワ階級のヴェルヌイユ夫妻は…
オペラ歌手といえば、誰もが圧倒的な歌唱力と存在感で、舞台を支配するスターというイメージをお持ちのことでしょう。女性なら、“歌姫”“ディーヴァ”と呼ばれて…
映画好きなら、きっと好き。きっちりと決められた手順通りに進められる映画撮影の現場で、偶然という必然を引き寄せ魔法を起こす“最強の脇役”の日々を描く映画『俳優 亀岡拓次』…
初恋、片恋、悲恋、愛恋…。恋にもいろいろありますが、やはり最も燃えあがるのは禁断の恋。ご紹介する『フランス組曲』は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下のフランスで、出兵した夫の帰還を待つフランス人女性リュシルと…
今回のコラムは、モードな恋愛のお話。どうやらいまや恋愛のモード(流行)は、ネットのよう。米国のシカゴ大学、ハーバード大学とゲシュタルト・リサーチが行った…
こんなドタバタ劇、あるわけない! と思っても、小粋でリアリティ溢れる会話に笑えれば、思い切り楽しめるのがラブ・コメディ。キャラクターが信じられないほど極端な性格でも…
誰もが知っているサン=テグジュペリの名作童話「星の王子さま」。1943年の出版以来、何と1億4,500万部以上を売り上げてきました。あなたが愛読してきた1冊もそのうちのひとつ。
最新作『サヨナラの代わりに』で、製作、主演を務めるヒラリー・スワンク。今回は、第28回東京国際映画祭へ参加するため、10年ぶりに来日したヒラリーを直撃してきました…
女優として輝き続けるために、葛藤するマリア・エンダースの姿を通して、ひとりの女の壮絶な生き様を描いた『アクトレス~女たちの舞台~』…
ビジネス界で活躍する多くの男性にとって、ぱりっと着こなすスーツは鎧。同様に、社会進出を果たしてから、それほど長い年月が経っていない女性にとっても…
みなさんは、制服に何か思い出はあるでしょうか。私は、幼稚園から高校まで同じデザインの制服(しかもセーラー服)を着続けていた経験を持つ者…
残暑が続いていますが、ときおり感じる秋の気配に、ほっとできる頃となってきました。となると、疼いてくるのが秋ファッションへの関心…
スイッチをぽちっと押したことがありますか? 電気のスイッチではなくて、人生のスイッチのことです。あんなことさえしなければ…