
アメコミ原作のヒーローは多々いるが、中でも人気が高いのがスパイダーマンだろう。しかしこのシリーズは、単にヒーローの活躍だけが人気なのではない。『スパイダーマン』ではウィレム・デフォー扮するグリーン・ゴブリン、『スパイダーマン2』ではアルフレッド・モリナ扮するドクター・オクトパスなど、その人間味あふれる敵キャラクターも人気が高いのだ。そんなシリーズの3作目では敵キャラが新たに2人登場する。『サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチ扮するサンドマンと、トファー・グレイス扮するヴェノムだ。そこで、この新キャラ2人にインタビュー。まずは、トファーのインタビューから紹介しよう。

『スパイダーマン』のようなメガヒットシリーズの悪役を演じる上で「やはり大きな責任感があった」というトファー。
「前2作が素晴らしい映画だったしね。しかも、悪役を演じるのは今回が初めてなんだ。でもすごく楽しかった。通常の悪役の場合、ここまでやってしまうと、ちょっとリアルじゃないなというか、いわゆるできる範囲というのがあると思うんだけど、“ヴェノム”というのは、どこから来たのか分からないような、何でもアリのキャラクターでしょ? これは俳優としても、自分にとっても、新しかったんだ。何でもオッケーなんだからね。だから演じていて楽しかったよ。ブットバス!」
どこで覚えたのか“ぶっとばす”という日本語を連呼していたトファー。このインタビューの翌日に行われた記者会見でも、挨拶に差し挟んでいた…。
元々シリーズの大ファンだったと言うトファーは、共演者の面々がとにかく素晴らしかったと賛辞を惜しまない。「3人(トビー・マグワイア、ジェームズ・フランコ、キルステン・ダンスト)の演技もすごいし、その仲間に入れただけでも、とても光栄だったよ。今回一緒に新しく参加したブライスも、素晴らしい演技をする女優だし。そういう方たちと一緒に仕事ができたのはとにかく素晴らしい経験だった」。

監督については「俳優とすごくコラボレーションしてくれる部分が好きなんだ。こういう監督だからこそ、俳優たちの素晴らしい演技を引き出すことができたんだと思うよ。これだけの大作、これだけの特殊効果が盛り込まれている作品だと、俳優の演技というのは失われたり見落とされがち。そんな中で彼は、アクターズ・ディレクターって言うんだけど、俳優を本当に大切にする監督なんだよ」と主演3人同様に、サム・ライミ監督との仕事で良い経験を積んだようだ。
ロバート・ゼメキスの大ファンで、ギレルモ・デル・トロやアルフォンソ・キュアロンと仕事がしたいと言うトファーは、今作への出演について「ヒットしているTV番組のゲストスターのような形で、素晴らしいシリーズに参加できたことが最高の体験」だと話す。そういう彼こそが、TVドラマ「ザット・’70sショー」でブレイク。『モナリザ・スマイル』や『ルイーズに訪れた恋は…』など、小規模の作品に出演してきた。今後の活動について聞いてみると、「最近プロデューサーをやったんだ」という。
「出演もしたからすごく大変だったんだ。だから、そう頻繁にはできないな。『キッズ・イン・アメリカ(原題)』という作品で、1980年代を舞台にしている作品なんだ。来年公開される予定だよ」とのこと。
『スパイダーマン3』のプロモーションでヨーロッパやロシアなど世界を回った後は、「休暇でタヒチに行くよ」というトファー。彼がプロデュースした新作はもちろんのこと、彼の今後の活躍にも大いに期待できそうだ。
(photo:HIRAROCK)
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