
カンヌの週末は忙しい! 『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のパーティの後は、初めてフィリピンからコンペティション部門に選ばれた『Serbis』(原題)の夜7時半の試写(これがかなり良かった! 賞に絡みそうな予感)を観て、さらに夜10時から、ある視点部門に出品されている『トウキョウソナタ』の公式上映へ。しかし、この時点でかなりの雨。
黒沢清監督、主演の香川照之、小泉今日子らがレッドカーペットを歩いたが、足元が悪くてちょっとかわいそうだった。キョンキョンにとっては、これが初カンヌであり、もちろん初のレッドカーペット。「ロングドレスはあまり着たことがないので、大げさにならないシンプルなものにしました」というドレスは、ギリシャ出身のデザイナー、ソフィア・ココサラキのもの。上映前に話を聞くと「カンヌの予備知識があまりないせいか、すごさが実感できてない感じ。まさか自分が来ることになるとは思ってもなかったし。カンヌというと、(ビート)たけしさんが成田で記者の人に囲まれてるイメージかな。でも私が出発するときは誰もいませんでしたよ(笑)」と余裕しゃくしゃくだった。
海外で人気の高い黒沢作品だけあって、観客の中にはウォン・カーウァイ、レオス・カラックス、ポン・ジュノら監督たちの姿も。上映後は拍手が鳴り止まなかったが、照れ屋の黒沢監督はそそくさと会場の外に出てしまい、スタッフに連れ戻される一幕も。
実は今回、奥様の急病のためカンヌ入りを見送るつもりだったという黒沢監督。「妻にぜひ行ってきてほしいと言われて、1泊3日で来たんですが、やっぱり来てよかった。カンヌは何度か来てますが、今回はビックリするほど反応がよく、観客が僕らの顔を一目見ようとロビーに集まってくれるなど、いままでにないほど。映画祭はやっぱりエキサイティングですね」。奥様の体調も落ち着いたとのことで、カンヌでの成功がきっと良いおみやげになるはず。
香川さんも「こんなに幸せでいいのか! と言う感じ」と興奮気味。キョンキョンも「センシティブだ、ディープだったとか、話しかけられて嬉しかった」と語り、カンヌの魔法にかかった様子だった。
(text/photo:Ayako Ishizu)
レッドカーペットに登場した『トウキョウソナタ』の面々。写真左から、小柳友、黒澤清監督、小泉今日子、香川照之、井之脇海。
カンヌ国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2008/
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