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宮崎監督は子供の反応に心配顔? 鈴木敏夫プロデューサーが語る『崖の上のポニョ』

人間になりたいさかなの子・ポニョと人間の男の子・宗介の友情、ふたりを取り巻く人々の姿を愛情豊かに描いた宮崎駿4年ぶりの監督作品『崖の上のポニョ』。公開を7月19日(土)に控え、7月7日(月)に宮崎監督の長年のパートナーで、本作でもプロデューサーを務めている鈴木敏夫が出席しての製作報告会見が行われた。

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『崖の上のポニョ』製作報告会見にて 鈴木敏夫プロデューサー
『崖の上のポニョ』製作報告会見にて 鈴木敏夫プロデューサー
  • 『崖の上のポニョ』製作報告会見にて 鈴木敏夫プロデューサー
  • 『崖の上のポニョ』 -(C) 2008 二馬力・GNDHDDT
  • 『崖の上のポニョ』 -(C) 2008 二馬力・GNDHDDT
人間になりたいさかなの子・ポニョと人間の男の子・宗介の友情、ふたりを取り巻く人々の姿を愛情豊かに描いた宮崎駿4年ぶりの監督作品『崖の上のポニョ』。公開を7月19日(土)に控え、7月7日(月)に宮崎監督の長年のパートナーで、本作でもプロデューサーを務めている鈴木敏夫が出席しての製作報告会見が行われた。

映画が完成したのは6月23日(月)。その日の午後にスタッフを集めて初めての上映、いわゆるゼロ号試写が行われたが、鈴木プロデューサーはそのときの様子について「通常は、この機会に音や色などの問題について意見が出されて話し合うものだけど、今回はそれが一切なかった。『風の谷のナウシカ』から数えて20年以上やってきてこんなことは初めて。その場で宮さん(=宮崎監督)には“傑作です”と伝えたけど、そんなことも初めてですね。宮さんは本当に嬉しそうな顔をしてましたね」とふり返った。

すでに各地で試写会が開催されているというが、そこでの反応について「大人の観客の反応はすごく良くて『(ポニョの父親の)フジモトを自分に置き換えて観ました』とか『自分も子供が欲しくなった』と言ってくれます。一方で、子供たちからはいまいち反応がなくて、実は宮さんがいま、落ち込んでるんです(笑)。もっとも、監督というのは公開までそんな風に心配ばかりしていて、不安の方が期待より大きくて落ち着かなくなっちゃうものなんですね。初めは体調などを考慮して、プロモーションにあまり参加しないということだったんですが、ヒマを持て余すといろいろ考えてしまうみたいなので今度、プロモーションに引っ張り出そうと思ってます」と語った。

本作では、CGを一切使わずに、全てを手描きで一枚一枚仕上げていったことも話題となっているが、これについては「宮さんは1930年代、40年代頃のディズニーのアニメに大きな影響を受けてるんですが、いまのアニメと比べて、その頃のキャラクターはすごく動きが多いんですね。いまは必要最低限の動きしかしないけど、あの頃は余分な動きがものすごく多い。それがいいんじゃないか、ということで、例えば、話をしている最中も口だけでなく必要以上に目や鼻も微妙に動かすようにしたんです。こうした動きを出すには手描きにする必要があったんです」と説明した。

そして、本作の海外における展開については「北米市場に力を入れていきたいと思います」と語る。「アメリカ人から見ると、この映画はとんでもないという部分がいくつかあって、まず、宗介が親を名前で呼び捨てにするところ。それから、嵐の中を母親が子供たちだけで留守番させるところ。これらはアメリカでは絶対にあり得ないそうです。宮さんは今回、こうした道徳を超えた母子の姿を描いてると思いますが、こうした部分がアメリカでどのように受け取られるのか楽しみです」と笑顔で語った。

まずは日本でどのように受け取られるのか気になるところ。『崖の上のポニョ』は7月19日(土)より全国東宝系にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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