本当に終わり? とんでもなくカッコイイ最終章『ボーン・アルティメイタム』

CIAの極秘計画によって作り上げられた究極の暗殺者ジェイソン・ボーンが、ミッション中に記憶を失ったことから思わぬ運命をたどるサスペンス・アクションのシリーズ第3弾。暗殺者である過去を捨て、恋人のマリーとの平穏な暮らしを望んだものの、CIAとの攻防の中で愛するマリーを失ったジェイソン・ボーンによる復讐と自分探しの旅が、ついに完結を迎える。

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『ボーン・アルティメイタム』 -(C) 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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CIAの極秘計画によって作り上げられた究極の暗殺者ジェイソン・ボーンが、ミッション中に記憶を失ったことから思わぬ運命をたどるサスペンス・アクションのシリーズ第3弾。暗殺者である過去を捨て、恋人のマリーとの平穏な暮らしを望んだものの、CIAとの攻防の中で愛するマリーを失ったジェイソン・ボーンによる復讐と自分探しの旅が、ついに完結を迎える。

マット・デイモンにとって世紀の当たり役とも言うべきジェイソン・ボーンが、前2作にも増してとにかくカッコいい。ウォータールー駅を舞台にした、追うCIAと追われるボーンの息をもつかせぬ駆け引きに始まり、スペイン、モロッコ、さらには終着地ニューヨークへと場所を移して繰り広げられるアクションにハラハラドキドキさせられる。肉体勝負なだけではない、頭脳派ジェイソン・ボーンの真骨頂が第3作に詰まっているのだ。

愛するマリーに死なれて以来、ハリウッド製アクション大作のヒーローにしては珍しくロマンスとは無縁で、マリーとの思い出に生きているボーンだが、今回、微妙な雰囲気となるCIA仲間、ニッキーにもおいそれとはなびかない、硬派なボーンがこれまたいい。

そして、衝撃の事実が明らかになり、ボーンが過去の自分と対峙せざるを得なくなるラスト。この終わり方でシリーズの幕が下りるならば、とんでもなくカッコいい。しかしながら、再びボーンに会いたい気持ちもこみ上げてくる。何と悩ましい快作。

《text:Hikaru Watanabe》

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