高級ホテルに勤務するしがないウエイター、ジャンが、美女・イレーヌに恋をする。しかしイレーヌの狙いは玉の輿。それでも彼女のそばにいたいジャンがとった行動とは…? オドレイ・トトゥがキュートだけど小悪魔的なジゴレットに扮した『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』。これまで演じてきたキャラクターとはひと味違うイレーヌを演じたオドレイに話を聞いた。本作へ出演した理由は「ピエール・サルヴァドーリ監督からのオファーだというのが一番の決め手」だと笑う。「ピエールは第一級のコメディ監督で、私は彼の作品がとても好きなんです。だから、彼が監督するなら間違いないって思いました。それに、イレーヌというキャラクターは私が演じたことのない役でしたし、私の性格やイメージとも全然違います。そういうキャラクターを演じてみるのはとても楽しいんじゃないかと思ったんです。脚本が素晴らしいということも決め手の一つですね。それから、初めてこんなにドレスアップしたというか、かなり大胆なドレスを着て、お化粧もしっかりして、髪型も作りこんでいて、外見の全てがセクシーに演出されていますよね。そういうイレーヌ役をやるということにも興味がわきました」。オドレイ本人が言う通り、高級リゾートホテルの超豪華スイートに泊まり、一流ブランドのドレスと最高級のジュエリーで身を包むイレーヌは、これまでのイメージとは正反対と言ってもいい。「最初は物欲の塊みたいで、ちょっと嫌な女の子ですよね。でもジャンと出会ってから、だんだんと違った面を発展させていくんです。前半のイレーヌは、まるで鎧で身を固めた兵士のような感じ。『私は絶対これを手に入れるのよ』という自信に満ちあふれていたのに、ジャンが少しずつ彼女の気持ちを変化させていくんです。『そっか…お金で買えない幸せもあるんだな』って悟るんです。監督ともイレーヌについて、いろいろな話をしました。一番重要だったのは、イレーヌというのはちょっと小悪魔的で、意地悪なところもあるけど、決して下品にならないこと。ジゴレットとして、男の人に貢がせてはいても、彼女には知性があって、気が利いていて、決して卑屈ではないんです」。ジャンを演じたのはフランスで人気のコメディ俳優、ガド・エルマレ。オドレイは「ガドは本当に笑いのスペシャリスト」だと絶賛する。「ガドっていう人は、どのタイミングでどのようにしたら一番面白いかということをコントロールできる人なんです。きっと体で感覚を掴んでるんですね。そのコメディ・センスの鋭さを彼から学びました。でも、どう動いたら面白く演じられるかを学んだというよりは、彼が笑いのスペシャリストだということを理解したと言った方が正しいかしら(笑)?」ところで、イレーヌはお金持ちの男性に貢いでもらうことが大好きな女性。当のオドレイはどうだろう?「私は、プレゼント漬けにされても恋に落ちないというのは確かですね(笑)。そういうところが、イレーヌとは違うんです。でもイレーヌは、ジャンの良いところもちゃんと見ているんですよ。プレゼントをくれたとか、彼が無一文になるまで貢いでくれるかどうかじゃないです。ジャンという人は、恋人として理想的だと思います。貢げないとなると、別の方法をとって彼女のそばにいようとしますから。あと、もう一つ。ジャンは、イレーヌのことを決して裁かないし、決めつけたりしないんです。『君は自分がやってることを分かってるのか?』みたいに諭したりしない。そのままの彼女を受け入れるんです。イレーヌはきっと、ジャンのそういうところが好きなんです」。
【シネマモード】オドレイ・トトゥ&水原希子…セレブリティが集結「エスプリ ディオール TOKYO 2015」 2014.12.30 Tue 15:00 12月11日(木)、両国の国技館はいつもとはひと味違う華やぎに…