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春爛漫、色男が参上Vol.4 あなたはまだ知らないジョージ・クルーニー本当の魅力

ダジャレを言うわけではありませんが、色男にもいろいろあります。“知人”ぐらいの距離がちょうどいい色男(=性格が悪い)、友達でいたい色男(=優しいけど、将来性がない)、結婚したい色男(=家庭的で安定感あり)、影からそっと見つめているだけで胸いっぱいになる色男(=才能があるけど、気難しい)。そして今回ご紹介する、会ったというだけで自慢できる色男(=顔よし、才能あり、性格も文句なし)。王道の色男、とでもいいましょうか。

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『フィクサー』 (C)- 2007 Warner Bros. Pictures
『フィクサー』 (C)- 2007 Warner Bros. Pictures
  • 『フィクサー』 (C)- 2007 Warner Bros. Pictures
  • 『フィクサー』 -(C) 2007 Warner Bros. Pictures
  • 『フィクサー』 -(C) 2007 Warner Bros. Pictures
ダジャレを言うわけではありませんが、色男にもいろいろあります。“知人”ぐらいの距離がちょうどいい色男(=性格が悪い)、友達でいたい色男(=優しいけど、将来性がない)、結婚したい色男(=家庭的で安定感あり)、影からそっと見つめているだけで胸いっぱいになる色男(=才能があるけど、気難しい)。そして今回ご紹介する、会ったというだけで自慢できる色男(=顔よし、才能あり、性格も文句なし)。王道の色男、とでもいいましょうか。

いま、この時代に色男を語るというのに、「この人を除外するわけにはいかないよね」と誰もが思う色男といえば、ジョージ・クルーニー。女性からは「素敵!」と憧れられ、男性からは「アニキ!」と慕われる。世界規模でモテモテの色男です。

苦労しながらも、俳優、フィルムメーカーとして一流のクリエイターでありながら、映画製作者というビジネスマンとしての成功も手にしていて、その上カッコいいとなれば、誰も無視できません。公私にわたる成功が自信を増幅させているのか、新作『フィクサー』では、負け犬ぶりも堂々披露。“ダメっぽさ”にさえ観客をしびれさせるのですから、もう脱帽です。

以前、来日した際にインタビューを行った私ですが、実は直接会うまでは、その才能は認めながらも、さほど好きではありませんでした。「顔が濃すぎてダメ」などと、失礼かつ、高飛車なことを口にしていたのです。ところが、会ってメロメロに。受け答えはスマートだし、ハリウッドいちパワフルな男なだけに、業界や俳優、作品への批判もしっかり展開。それでいて、周囲に気を遣うし、ユーモアのセンスは抜群。以前もコラムに書きましたが、もう一度言わせていただければ、顔が小さくてスタイル抜群。結構、背も高いんです。

でも、最終的に私の心を捉えた一撃はこの発言。「頑張れば夢は叶うって人は言うけれど、それが真実じゃないことを僕は知っている。頑張ったって、自分の力でどうにもならないことがこの世の中にはあるんだよ」。

ともすれば傲慢にも聞こえるこの言葉ですが、下積み生活が長く、遅咲きだった彼が言えば、そこには誠実さが感じられます。努力を否定はしないけれど、頑張っていることを誰かが気づいてくれるかどうかという“タイミング”と“幸運”がなければ、成功することは難しいというのです。厳しい現実を知っているからこその言葉。どんなに頑張っても認めてもらえなかった時代を思い浮かべていたのでしょうか、この話をしてくれたときは、彼の顔から笑顔が消え、少し寂しそうでした。

多くの成功者が、後に続く人を励ますかのように口にする綺麗ごとを否定し、誤解を恐れず信念を正直に語ったその態度に、好感度は頂点まで急上昇。「頑張れば夢は叶う」と無責任に口にできないその繊細さと、“負け犬”と社会から定義される人々に向けられた思いやりをひしひしと感じた私は、このエピソードを広く人々に伝えるべく、今日も、ジョージ教の布教活動(!)にいそしんでいるのです。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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