※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

監督・俳優・プロデューサー、多才な名匠シドニー・ポラックが死去

ショーン・ペンとニコール・キッドマン共演の『ザ・インタープリター』、オスカー7部門に輝いた『愛と哀しみの果て』などの監督で、プロデューサーや俳優としての顔も持つシドニー・ポラックが26日、がんのためカリフォルニア州の自宅で死去した。享年73。

最新ニュース ゴシップ
注目記事
昨年1月に開催された『こわれゆく世界の中で』のプレミアにてシドニー・ポラック監督(左)とアンソニー・ミンゲラ監督(右) -(C) ZAK BRIAN/Gamma/Eyedea/AFLO
昨年1月に開催された『こわれゆく世界の中で』のプレミアにてシドニー・ポラック監督(左)とアンソニー・ミンゲラ監督(右) -(C) ZAK BRIAN/Gamma/Eyedea/AFLO
  • 昨年1月に開催された『こわれゆく世界の中で』のプレミアにてシドニー・ポラック監督(左)とアンソニー・ミンゲラ監督(右) -(C) ZAK BRIAN/Gamma/Eyedea/AFLO
ショーン・ペンとニコール・キッドマン共演の『ザ・インタープリター』、オスカー7部門に輝いた『愛と哀しみの果て』などの監督で、プロデューサーや俳優としての顔も持つシドニー・ポラックが26日、がんのためカリフォルニア州の自宅で死去した。享年73。

65年に『いのちの紐』で映画監督デビュー。69年の『ひとりぼっちの青春』がアカデミー賞9部門にノミネートされた。ダスティン・ホフマンの女装が話題となった『トッツィー』、高倉健が出演した『ザ・ヤクザ』、バーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォード共演の『追憶』など、数々のヒット作を生み出した。

社会問題と娯楽性を共存させる作風で、『スクープ・悪意の不在』『ザ・ファーム/法律事務所』などのヒットを放ったが、近年はプロデューサーとしても活躍。3月に急逝したアンソニー・ミンゲラとミラージュ・エンタープライズを設立し、ミンゲラ監督作や、俳優として出演した『フィクサー』などを製作した。2005年には建築家フランク・ゲーリーを追ったドキュメンタリー『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』も監督している。

俳優としては『ザ・プレイヤー』『アイズ ワイド シャット』などに出演。7月12日に日本公開の『近距離恋愛』ではパトリック・デンプシーの父親役を演じている。

9か月前にがんと診断された後も精力的に活動を続け、今秋日本公開予定のジョージ・クルーニー監督・主演作『Leatherheads』(原題)をはじめ数本の製作を手がけた。訃報を受けたクルーニーは「シドニーがいると、世界は少しだけマシになった。映画も、そしてディナーまでもね。一流の人だった。脱帽します」とコメントした。



2007年1月18日に開催された『こわれゆく世界の中で』のプレミアにて、シドニー・ポラック監督(左)とアンソニー・ミンゲラ監督(右)。

© ZAK BRIAN/Gamma/Eyedea/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top