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物議を醸すか? タナダユキ監督『ふがいない僕は空を見た』トロント映画祭出品決定!

第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の同名小説を原作に、「性」と「生」を真摯に描いたタナダユキ監督の4年ぶりの長編最新作『ふがいない僕は空を見た』がこのほど、9月6日(現地時間)より開幕する第37回トロント国際映画祭「コンテンポラリー・ワールド・シネマ」部門に正式出品されることが決定した。

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『ふがいない僕は空を見た』 -(C) 2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会
『ふがいない僕は空を見た』 -(C) 2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会
  • 『ふがいない僕は空を見た』 -(C) 2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会
第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の同名小説を原作に、「性」と「生」を真摯に描いたタナダユキ監督の4年ぶりの長編最新作『ふがいない僕は空を見た』がこのほど、9月6日(現地時間)より開幕する第37回トロント国際映画祭「コンテンポラリー・ワールド・シネマ」部門に正式出品されることが決定した。

心に闇を抱え、情事に耽るようになる高校生の卓巳とアニメ好きの主婦・あんずを中心に、彼らを取り巻く人々の苦悩と葛藤、そして再生をたどる物語。揺れ動く思春期を過ごす卓巳を永山絢斗(『ハードロマンチッカー』)、家庭に居場所のないあんずを田畑智子(『血と骨』)が等身大に演じる。

国内では性描写の話題が先行し、過激とも捉えられる本作だが、その骨太な作風が同映画祭のプログラマーの目に留まり、今回正式出品される運びとなった。トロント映画祭で審査員となるのは観客。観客賞が最高賞となり、受賞すれば日本映画としては北野武監督作『座頭市』以来、史上2度目の快挙となる。本年度は、本作以外にも西川美和監督作『夢売るふたり』や大ヒット作『テルマエ・ロマエ』の上映もあり、日本映画勢の活躍が期待されるが、果たして本作はどのように受け止められるのか? 国内でR−18指定を受けた作品としては一昨年の園子温監督作『冷たい熱帯魚』に続く出品となり、物議を醸すこと必至!

前作『百万円と苦虫女』のモントリオール世界映画祭出品に続き、3度目の海外映画祭への出品を果たすタナダ監督は、「良い反応もそうでない反応も全てしっかりと受け止め、大いに刺激を受けてきたいと思います」と決意の一言。さらに、W主演を務める2人からも「僕が田畑さんと一緒に主演を務めた作品が、海外の映画祭で上映されると聞き、外国のみなさんがどう作品を受け止めてくれるか、不安で緊張しますが、何よりも反応が楽しみです。作品に込められた、日本人らしい繊細さを感じながら、楽しんでもらえたら嬉しいです」(永山さん)、「より多くの方の目に触れ、そして心に刻まれ、脳裏に残る、深く儚い愛と命と絆の作品だと思います。今日を、大事に生き明日からの糧に生きるということ、愛し愛されるということ、たくさんの人に見て感じてもらえれば幸せです」(田畑さん)と期待のこもるコメントが寄せられた。

世界の舞台で初お披露目となる9月9日の上映には、タナダ監督も登壇し、舞台挨拶及びティーチインを行う予定。

第37回トロント国際映画祭は9月6日(現地時間)より開幕。

『ふがいない僕は空を見た』は11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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