吉田修一の同名青春小説を映画化した『横道世之介』が2月23日(土)、全国で封切られ、主演の高良健吾を始め、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、沖田修一監督が東京・新宿ピカデリーで舞台挨拶を行った。1980年代を舞台に、上京したての大学生・横道世之介(高良さん)の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描く本作。高良さんは「本当に大好きな映画で、初日を迎えた今日でさえ、不思議と『これで終わり』と思えない」と思い入れの強さ故の、複雑な心境を明かした。プロモーションでは約190もの媒体で取材を受け、これまで無縁だったバラエティ番組にも積極的に出演。16年間の歳月を描いた本作にちなんで、「16年後にも、『横道、好きです』と言われたら嬉しい」と語った。世之介の恋人を演じた吉高さんも、「大好き過ぎて、泣きそうになるほど。考えただけでドキドキするし、本当に愛おしいなって…」と本作への思いは格別。この日は生まれて初めて、家族を舞台挨拶に招待したと言い「今日はあまりヘラヘラできない」といつもの“吉高節”は封印していた。それでも、5年ぶりの共演となった高良さんに対しては「世之介さんのことを好きになれたのは、高良君が相手だったから。お互い(俳優としての)スタートも知っているし、心から信頼できる人。高良くんのこと…、好きだよ」と思いのたけを告白する場面があった。高良さんと4度目のタッグを組んだ沖田監督は「この作品は人との出会いで、人生が変わっていくことを描いた映画。その主演に、ひょんな出会いで一緒に歩んだ高良くんを迎えることができて、何だか不思議で胸がいっぱい。自分にとっても、監督として一生付き合っていく映画」と感慨しきり。さらに吉高さんの“告白”に乗じて、「高良くん、好きだよ」と感謝の言葉をかけ、高良さんは大いに照れていた。『横道世之介』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。
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