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“カンヌ常連”の河瀬直美「パルムドール目指す」、UA&村上淳の息子が主演『2つ目の窓』

いまや引っ張りだこの女優・尾野真千子をヒロインに、1997年の『萌の朱雀』で「カメラドール(新人監督賞)」、2007年の『殯の森』で「グランプリ(審査員特別大賞)」を受賞し、昨年はスティーヴン・スピルバーグ、ニコール・キッドマンら…

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河瀬直美・監督作/『2つ目の窓』(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
河瀬直美・監督作/『2つ目の窓』(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
  • 河瀬直美・監督作/『2つ目の窓』(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
  • 村上虹郎&吉永淳/『2つ目の窓』(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
  • 河瀬直美監督(左)/『2つ目の窓』(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
  • 杉本哲太&松田美由紀&渡辺真起子&村上淳/河瀬直美『2つ目の窓』
  • 河瀬直美監督/第64回カンヌ国際映画祭-(c)Getty Images
いまや引っ張りだこの女優・尾野真千子をヒロインに、1997年の『萌の朱雀』で「カメラドール(新人監督賞)」、2007年の『殯の森』で「グランプリ(審査員特別大賞)」を受賞し、昨年はスティーヴン・スピルバーグ、ニコール・キッドマンらと共に審査員も務めた、カンヌ国際映画祭の“常連”河瀬直美監督が今年もまた参戦。

歌手・UAと俳優・村上淳の長男である村上虹郎と、注目の新進女優・吉永淳というフレッシュな若手を主演に据えた最新作『2つ目の窓』が、5月14日(現地時間)より開催される同映画祭の「コンペティション部門」に出品されることが決定し、監督自ら「最高傑作」と語る本作で「パルムドール(最高賞)」を見据えていることを明らかにした。

本作の舞台は、色とりどりのサンゴ礁が島の周りを縁取る奄美大島。島に暮らす16歳の界人(村上虹郎)は。奄美に古代から伝わる八月踊りの満月の夜、その月明かりのもと、海に浮かぶ男の死体を発見する。動揺する界人の様子を見ていたのは、同級生の杏子(吉永淳)だった。

島の住民から身の上相談を受ける“ユタ神様”として人々から慕われてきた彼女の母・イサ(松田美由紀)は大病を患い、医師に余命を告げられている。「神様も死ぬんだね」と、行き場のない想いを界人にぶつける杏子。

一方で思春期の界人は、恋人の影を感じさせる母・岬(渡辺真起子)の“女”としての側面をどこかで穢らわしく想っていた。界人はうまく言葉にできない気持ちを抱えながら、幼いころに離婚し東京に暮らす父に会いに行くが、界人が島に戻ると、岬は失踪していた…。

主人公・界人を演じる村上虹郎は、本作が映画初出演にして俳優デビュー。両親の面影を残しながら独特の雰囲気を漂わせており、村上さんとは親子共演も果たしている。ヒロインの杏子を演じるのは、映画『リアル鬼ごっこ2』のヒロインに抜擢されて注目を集め、今年は榮倉奈々&加瀬亮共演の『わたしのハワイ歩きかた』への出演も決まっている吉永淳。

「クランクインして、最初のショットを撮った瞬間に『これは私の最高傑作になるな』と思いました」という河瀬監督。太古から自然と神と人が共存する島・奄美大島を舞台に、16歳の少年と少女の初恋と成長を描きながら、“生きる”こととその“覚悟”を映し出していく。

「まだ無垢で感受性の強い世代の人たちにこそ、世界に対して希望を持って欲しい。この世界は素晴らしいと思って、夢や希望を持って歩いて行って欲しい。それを表現したい」と、監督は作品への思いを語る。

今年、第67回を迎えるカンヌ国際映画祭は、オスカー女優ニコール・キッドマンが、かの“ケリー・バッグ”の生みの親でハリウッド女優からモナコ大公妃へと転身した故グレース・ケリーに扮する『Grace de Monaco』(原題)が、オープニングを華麗に飾る。

さらに「コンペティション部門」には、ジャン・リュック・ゴダール、ケン・ローチ、デヴィッド・クローネンバーグ、マイク・リー、ダルデンヌ兄弟といった名匠のほか、俳優のトミー・リー・ジョーンズ、クロエ・グレース=モレッツ主演作『Clouds of Sils Maria』(原題)で挑むオリヴィエ・アサイヤス、『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス、『マネーボール』のべネット・ミラー、『わたしはロランス』のグザヴィエ・ ドランらも名を連ねているだけに、河瀬監督は「錚々たる監督たちと肩を並べて、カンヌの日差しの中に立てることを非常に喜ばしいと思っています」と、喜びもひとしおの様子。

「カメラドール、グランプリの次は、パルムドール。1つの形ある賞として、そこを目指すしかないと思っています」と決意を表明している。

しかも、審査員長を務めるのは『ピアノ・レッスン』で女性監督として初めて「パルムドール」を受賞したジェーン・カンピオン。また、新しい才能を発掘する「ある視点」部門には、ライアン・ゴズリングの監督デビュー作『Lost River』も選出されており、今年も話題には事欠かない。各受賞作品は、最終日5月25日(現地時間)に発表される。

なお、WOWOWでは5月11日(日)から「カンヌ映画特集」を予定しており、6月1日(日)には劇場公開に先駆け本作を放送する予定だ。

『2つ目の窓』は7月26日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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