累計販売530万部を突破した百田尚樹のベストセラー小説「永遠の0」が、2015年にテレビ東京にてドラマ化。向井理が主人公の零戦パイロット・宮部久蔵を演じ、戦時中を生き抜いた人々の人間模様を3夜にわたる壮大なスケールで描いていく。6月10日にクランクインした同ドラマの静岡県富士宮市にて行われる撮影の合間に29日、向井が取材に応じ、今回のドラマに対する思いなどを語ってくれた。“臆病者”、“卑怯者”と周囲から評されながらも天才的な操縦技術を持った零戦パイロットという役柄を演じるにあたって向井は「原作を読んだ際には、少し謎解きの要素もあって、面白い作品だなと思いました。これまでにも戦争をテーマとした作品には出演したことがありますが、ひとつの概念で判断することが難しいテーマだと思います。敵国同士では、同じひとつの事件に関しても考え方が異なるだろうし、史実はたくさんあっても、真実はない。それは宮部の人物像と重なる部分だと思います。人間誰しも色んな面を持っていると思いますが、それを追求していく作品でもあるし、場合によってはミスリードさせなければいけないシーンもあるので、宮部がこういう人間だというのをあまり決めずに、生々しい人間が出来上がればいいなと思います」と撮影への意気込みを語る。さらに、戦後70周年という節目の年に、戦争がテーマのドラマに出演することに関して「当時のことを今の人たちも知る権利があるし、それをやる意義があるという思いながらやっているので、演じていて責任を感じます」と真摯な面持ちで話し「戦争をしてはいけないというのは当たり前のことですが、じゃあ、何でやるべきじゃないのか? それを考える要素にこの作品がなればいいなという思いでやっています。宮部久蔵という人は、“人間として生きたい”だとか“家族に会いたい”といった当たり前の言動も許されなかった戦時中にはすごく異質な人だったけれど、今の日本人の感覚としては非常に共感できると思うし、歴史の中に、会いたくても合えなくて散っていった人がいるということを少しでも感じることで、今生きていることや生き方に対してちょっと見方が変わるんじゃないかと思います」とメッセージを寄せていた。[あらすじ]「娘に会う為には何としても死ねない」――誰よりも生きることに執着し続けた男は、太平洋戦争の終戦間際、なぜ自ら零戦に乗り込み、特攻隊員として命を落としたのか……。終戦から60年目の夏、フリージャーナリストの姉・慶子と司法浪人生の弟・健太郎は、会ったことのない戦死した実の祖父・宮部久蔵(向井理)の生涯を調べていた。祖父と戦争時代を共にした老人たちが語る宮部の人物評は、「臆病者」、「卑怯者」といった酷い内容ばかり。何よりも命を惜しむ人間だったのだ。しかし一方で、彼は天才的な操縦技術を持った零戦パイロットだったという。取材を進めていくうちに、次々と浮かびあがる宮部久蔵の人物像に戸惑う慶子と健太郎。そして、なぜ宮部は生還を強く望んだにもかかわらず、終戦間際に特攻隊員として命を落としたのか? その最大の謎を追っていくうちに、2人はある真実を知ることとなる。■開局50周年特別企画 スペシャルドラマ『永遠の0(ゼロ)』2015年 3夜放送(テレビ東京系列)【出演】向井理 ほか 【原作】百田尚樹「永遠の0」(太田出版 刊) 【監督】佐々木章光 【脚本】櫻井武晴関連リンク
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