これまで、『科捜研の女』『おみやさん』『京都地検の女』など、数々の人気シリーズを輩出してきた『木曜ミステリー』。そこで、ニューヒロインとして登場するのが、観月演じる新聞記者・鉄忍布（くろがね・しのぶ）。彼女の武器は、疑問を抱いたときに発揮される、大胆にして粘り強い取材力。偏見や先入観に惑わされず、真実をつまびらかにするという信念を持つ忍布は、特に権力による情報操作や隠ぺいに厳しい目を持ち、弱き声を救い上げた記事を多々手がけ、輝かしい受賞経験も持っている。しかし、 執念の取材によって失うものは多く、取材先から“出入禁止（デキン）”を言い渡されることもしばしば。しかも、無愛想で物怖じしない性格から、職場でも取材先でも軋轢ばかりといったとキャラクター。
そんなタフなヒロイン・鉄忍布を演じる観月は、1992年、15歳のときにドラマ初主演を果たして以来、本作でなんと“連続ドラマ主演24年”という境地に達し、前人未到の記録を更新。これまで多彩な役柄を演じてきた彼女が、本作で初めて事件記者役に挑戦するのにも注目だ。息子を育てながら男社会の中でブレずに生きる、芯の強いバツイチ女性記者をしなやかに演じる。
今回初めての事件記者を演じる観月は「新聞記者の方に取材されることは多々ありますが、今回、自分が取材をする側になる…。それが、とても新鮮です！ 24年間、さまざまな職業の役をやらせていただきましたが、24年目にしてホントに新鮮な役どころが来たな、と思っています。これから取材を受けるときは、新聞記者の方をよーく観察して、この役を演じたいと思います！」と笑顔で語り、今回演じるタフなヒロイン・鉄忍布について「とてもしつこい取材をする記者で、タイトルどおり、警察署などさまざまな場所で“出入禁止（デキン）”になっている女性なのですが、その一方で、忍布が1本の記事を書くためにどれだけ執念をかけているのか、彼女の一生懸命さを伝えていけたらよいなと思います。とにかく忍布の取材力、行動力はスゴいです！」と述べ、「彼女の執念の取材が隠された真実を暴き出し、事件を解決に導いていくところが、このドラマの大きなみどころ」だと話している。
ドラマの舞台となるのは、新生“京都タイムス”社会部。つい最近まで硬派なスクープが目玉の新聞社だったにもかかわらず、オーナーが変わったのを機に社名も路線も一変。売り上げ重視、大衆ウケを狙う方針に転じた。そんな混乱真っ只中の京都タイムス社会部のメンバーは、曲者揃い。中でも、財前直見演じるデスク・古林千華子は、考え方も生き方も忍布とは異なる女性。彼女はこれまでの辛い経験から、女性が男社会で生き残るためには時にはへりくだることも必要、しかし誰よりも常に優秀でなくてはならない……という結論に至った、したたかな女性。千華子にとって、周囲の目を気にせず思うがままに歩む忍布を認めることは、自分の生き方を否定することにほかならない。そのため、千華子は必要以上に忍布に厳しい目を持ち、激しく対立する。
さらに、この京都タイムス社を買い取ったのは、小林稔侍ふんする京都実業界の風雲児・磯村憲吉。彼は東京の大手新聞社で燻っていた千華子を京都に呼び寄せ、紙面の大胆な改革に乗り出す。部数アップが至上命題の中で忍布のような不器用な記者が生きていけるのか、磯村はどこか面白がりながら、彼女の日常を見物する。敵か味方か、よくわからない磯村の存在が、ドラマに緊張感をもたらす。さらに、忍布の同僚である社会部のメンバーとして宅間孝行や甲本雅裕、捜査一課刑事役で益岡徹が出演。個性の光る演技巧者たちがドラマを盛り上げる。
■木曜ミステリー『出入(デ)禁止(キン)の女～事件記者クロガネ～』
2015年1月スタート！（テレビ朝日系列）
毎週木曜19:58～20:54放送（※一部地域を除く）
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