劇作家・脚本家として人気を誇る三谷幸喜監督の最新作が、主演に香取慎吾(SMAP)、ヒロインに綾瀬はるかを迎えて製作されることが決定! 登場人物は全員宇宙人ーー三谷映画史上初の“宇宙”が舞台となる本作の名は『ギャラクシー街道』だ。時は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路を、人は“ギャラクシー街道”と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止の噂も聞こえ始めた…そんな街道の脇に佇む、小さな飲食店を舞台に、そこで働く人々と客たちが織りなす、宇宙人模様を描き出す。本作に登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…そう全員、宇宙人である。そんな奇想天外な物語で、主人公の宇宙人・ノア役を演じることとなったのは香取さん。三谷作品には、『みんなのいえ』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』に出演してきたが、三谷監督は「主演の香取さんは、信頼する俳優さんの一人です。彼にはまだまだ隠れた引き出しが沢山あると思っています。今まで彼が演じてきた役柄ではなく、今回はあくまで等身大の人間を演じてもらうつもり。香取さん主演の舞台『オーシャンズ11』を観て、香取さんとジョージ・クルーニーには共通するところがあると感じたので、今回の役柄はジョージもちょっと入っています」とそのキャラクターは全く予想がつかない。そしてノアの妻・ノエ役には、『ザ・マジックアワー』以来の三谷作品となる綾瀬さん。三谷監督によると「綾瀬さんは、ピュアで天然なイメージがありますが、『ザ・マジックアワー』でご一緒した時にとてもクレバーな方だなと感じました。その後、大河ドラマなど様々な経験を積まれて、より演技にも深みが出て、ぜひもう一度ご一緒したいと思っていました。綾瀬さんは物を食べる時に、本当に美味しそうに食べるイメージがあります。今回は宇宙一食べ方がかわいいキャラクターになっています」と、こちらも予測不可能なキャラクターだ。三谷作品といえば、毎回壮大なセットが魅力のひとつだが、今回も美術は種田陽平チームが担当するとのこと。「これまでに、ホテル、港町、裁判所、清須城と作ってきました。作品作りの一番最初に、まず舞台を決めて、さぁそこを舞台に何をしようか、と考えます。既に街というスケールの大きな空間を作っていたので、さらにスケールを大きく、宇宙を作ろう!ということは大分早い段階から決まっていました。今の技術を使えば、いくらでもCGで宇宙を作ることはできますが、スタジオのセットで作る、手作り感満載の宇宙が見てみたい!という、僕の希望で、今回は敢えてCGではなくセットで宇宙空間を作ります」とチャレンジングな作戦となっているようだ。そして、壮大なのはセットだけではない、興行面に関しても三谷監督は壮大な野望を持っているようだ…。「偶然にも、今年はあの『スター・ウォーズ』新作も公開されます。ライバルはもちろん『スター・ウォーズ』!! 目指すはSWシリーズ最高興収(『エピソード1/ファントム・メナス』の132.6億円)越え。目標も宇宙規模でいきたいと思っています」。『ギャラクシー街道』の撮影は3月にクランクインし、今年10月の公開を予定している。
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