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【MOVIEブログ】2015カンヌ映画祭 Day5

17日、日曜日。本日は少し遅めのスタートでいいので、7時15分起床。1時間余計に寝ただけで、とてもたくさん寝た気がする! スッキリした気分で外に出ると、本日も快晴なり。

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17日、日曜日。本日は少し遅めのスタートでいいので、7時15分起床。1時間余計に寝ただけで、とてもたくさん寝た気がする! スッキリした気分で外に出ると、本日も快晴なり。

8時過ぎから列に並び、9時の「監督週間」部門『Beyond My Grandfather Allende』というチリのドキュメンタリー作品からスタート。チリの独裁政権以前に、初めて共産主義政権を樹立したアジェンデ大統領の孫が、祖父の思い出を追う内容。

アジェンデ政権は73年の軍事クーデターによって崩壊、大統領は自害し、その事実が今でも一族に暗い影として残っている。祖父のことが家族の中であまり語られないことに業を煮やし、孫娘である監督が親戚たちに取材を行っていく。興味深い内容ではあるのだけど、セルフ・ドキュメンタリーに国家の歴史が重なっていくようなダイナミズムを獲得するには至らず、いささか残念。

続けて、同じく「監督週間」で、『トト・ザ・ヒーロー』や『8日目』などで日本でも知名度の高いジャコ・ヴァン・ドルマル監督新作の『The Brand New Testament』(写真)。これがなかなかの快作だった! 神様が実在し、ベルギーのブリュッセルに住んでいる(このつかみだけでフランス人の多い場内は爆笑)。ブノワ・ポールヴールド扮する神様はとても嫌なヤツで、好き勝手に世界のルールを作っていく。これに反発した娘が地上に降り、新たに使徒を6人集め、「新・新約聖書」を作っていく…。

いや、キリスト教に対する知識がなくても、もうこれは十分に楽しめるはず。神の住まいの造形や、新たな使徒の選び方など、ヒネリとスパイスが効いていて、かなり面白い。これは日本の公開も期待したいところ!

上映終わり、14時からのミーティングにダッシュしたら、全身汗だく。日陰は涼しいけれど、日中の陽射しは強い!ミーティングを3件行い、4件目がキャンセルになってしまったので、上映へ。

16時から、マーケット試写で、電波少年(古い?)的なフェイク・ドキュメンタリー風コメディーのフランス映画へ。毒がありすぎて引いてしまうけれど、それが狙いなのだから、いいのでしょう。

続いて18時から、同じくマーケット試写で、先日行われた北京映画祭のオープニング作品だった、イタリアのタヴィアーニ兄弟新作『Wondrous Boccacio』へ。ボッカチオのデカメロンにインスパイアされたという作品で、ペストが蔓延する14世紀に、町から逃れた若者たちが物語を語り合って時間を過ごすという内容。語られる物語がショート・ストーリーとしてインサートされ、全体として軽やかな印象で、これはなかなか悪くない。

20時に上映終わり、サラダを買って、いったん宿に帰り、21時にまた外へ。見るのは、「ある視点」部門、黒沢清監督『岸辺の旅』!

上映終わって0時。上映後のパーティーに顔を出して、黒沢さんにご挨拶。ああ、作品の感想を書きたいのだけれど、本日はここまで書いてどうやら力尽きてしまった…。ひとこと、とても素晴らしいです。そろそろ3時。明日は早いので、寝なくては。今日は手抜きブログでごめんなさい!
《矢田部吉彦》

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