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【MOVIEブログ】2015カンヌ映画祭 Day7

19日、火曜日。カンヌ映画祭も後半戦、長いような、あっという間のような、とても不思議な感じ。今日の天気は晴れ(+時々曇り+一瞬だけ雨)。7時起床でホテルの朝食のパンを食べて、外へ。

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19日、火曜日。カンヌ映画祭も後半戦、長いような、あっという間のような、とても不思議な感じ。今日の天気は晴れ(+時々曇り+一瞬だけ雨)。7時起床でホテルの朝食のパンを食べて、外へ。

朝いちのコンペ上映が見られないのが痛恨なのだけど、チケット無しで並んで入れないかもしれないリスクを冒したくないので(昨年までは100%入れた)、「批評家週間」に行くことにして、8時半からコロンビア映画『Land and Shade』(写真)へ。

南米アート系によく見られるミニマルな淡々系(要は過剰な演出を排して、ゆっくりとしたリアリズムで描いていくタイプ)の典型のような作品で、多くの南米淡々系に良い作品が多いように、本作もなかなかいい。辺境の地で貧しい暮らしを送る家族が、一家の大黒柱が病に臥せってしまったために、一層の危機を迎えてしまう物語。主題に新鮮味はないものの、引きの映像に魅力があり、そして辛さの中にほのかな温かみも伝わってくる佳編。

上映中、少し僕の頭が傾いていたのか(?)後ろの女性客から「頭まっすぐにしてもらえますか?」と言われて、困惑。そんなに後ろに迷惑をかけるような姿勢で座っていたつもりはないのだけれど…。上映終わり、ミーティングへ。行ってみると、担当者がいない。急きょパリに戻る用事が出来たらしい。キャンセル。次のミーティングに向かう道中にバインダーファイルを地面に落としてしまい、金具が壊れて使い物にならなくなってしまった。その次に出席すべき重要な会議があったのだけれど、場所の変更がうまく伝わっていなかったのか、行ってみたら会場が無人…。

んー、今日はどうやら厄日らしい。長い出張中、こういう日はどうしてもあるものだけど…。

16時半から「ある視点」部門のインド映画へ。期待の新人監督との触れ込みだったけれど、どうにも大仰にして単純な作りで、入り込めず。

続けて、「アウト・オブ・コンペティション」部門のバーベット・シュローダー監督新作『Amnesia』へ。19時半開始が30分以上も遅れ、結果1時間以上並ぶことになる。ドイツ人の戦争に対する複雑な意識を描く内容で、主題は極めて重要ではあるものの、映画そのものの出来としてはあまり満足の行くものでなかった…。

やはり本日はどうにも不調ですね。22時15分から、「ある視点」部門に出品されたフィリピンの重要監督であるブリランテ・メンドーザ監督新作『Taklub』を見て、少し機嫌を直して、本日は終了。

今日はコンペ作品が見られなかったことも残念さに拍車をかけたのだけれど、まあこういう日もあるさ。ということで、明日は気を取り直してがんばろう。
《矢田部吉彦》

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