ベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、かつての雇用主であり、TV業界の帝王と崇められる「FOXニュース」CEOをセクハラで告発した実際の出来事を映画化した『スキャンダル』。この度、彼女を演じたニコール・キッドマンのインタビュー映像が、いち早くシネマカフェに到着した。>>『スキャンダル』あらすじ&キャストはこちらからグレッチェン・カールソンはスタンフォード大学を優等で卒業、ミス・アメリカにも輝いた経歴を持ち、長年「FOXニュース」でトップキャスターとして活躍した人物。本作はまさにその彼女が、同CEOだったロジャー・エイルズをセクハラで提訴した実話をもとにした物語だ。本作出演のきっかけについて、「内容に惹かれたのだと思う。この重要な歴史的瞬間を表現しているというか。後々、振り返った時に、この時期は大変革を起こした転機と言う風に捉えられると思う。物語に凄まじい説得力があったし、しかも女性の観点から描かれていた」とニコール。「エンターテイメントの要素を含みながらも、非常に、非常に衝撃的な内容。そこに惹かれたのだと思う」と、エンターテインメントでありつつも、時代の変革を映し出したようなタイムリーな衝撃作であることをアピールする。また、実際のグレッチェン自身は、エイルズの辞任後、親会社の21世紀フォックス(当時)から2000万ドル(20億円以上)の和解金を受け取り、その際に秘密保持条項を結んでいる。よって、過去について第三者に情報を与えることは禁じられており、当然本作にも一切関与していない。そんなグレッチェンを演じたニコールは、本作に登場する女性キャラクターたちが観客に与える影響について、「メーガンにせよケイラにせよ、観客はこの2人から、彼女たちが受けた暴力を実際に身体で感じとることができる。でも、グレッチェンに関しては、エイルズと同じ部屋にいるシーンはないし、彼女が何を経験したのかは分からない」と言う。「だからこそ逆に、彼女が何に対抗しようとしているのか、何を変えようとしているのか、何を自分の権利だととらえているのか、が浮き彫りになる。そこに説得力があることを願っているわ」と、見どころとなるポイントを呼びかけている。『スキャンダル』は2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。
ニコール・キッドマン、AFI功労賞受賞でキャリアをふり返る…14歳のデビュー作より一部映像を公開 2024.4.26 Fri 18:15 今週末にアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)の功…