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【インタビュー】シャイで純粋、そして自由…ヤン・イクチュンの魅力はアンバランス『詩人の恋』キム・ヤンヒ監督が語る

『詩人の恋』キム・ヤンヒ監督が、主人公のさえない詩人を演じたヤン・イクチュンについて、また、彼が恋することになる青年を演じたチョン・ガラムや、物語の舞台となる済州島について語った。

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『詩人の恋』 (C) 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
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詩人の妻ガンスンの愛は包み込む愛


情熱的な恋とはいえなくとも、お互いの存在がどうしても必要という、どこか切実さを感じさせるテッキとセユン。だが、テッキには妻ガンスン(チョン・ヘジン)がいる。売れない詩人の夫を支えながら働き、切実な思いで妊活を始める済州島の女性だ。

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「韓国で公開した時に、『この映画はフェミニズムな部分が多い』と問題視する人がいました。私は意味を持ってシナリオを描くというよりも、あくまでも物語を展開させるためにシナリオを描き上げました」と監督は明かす。

「その中で私が考えていたのは、もともとガンスンという人物はこの時点で人として“成熟した大人”で、かたや、詩人の夫(テッキ)は“未成熟な人物”。映画の中では未成熟の夫が人として成熟していく過程を描いているんですね。成熟している人は未成熟な人を包み込んであげることができるので、“犠牲”の意味とは違ったものなのかなと思っています」。

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「私個人的には、成熟した人が未成熟な人を包み込むことは当然のことだと思っていて、なのでガンスンは未成熟のテッキを包み込み、テッキは(未成熟な)セユンのために自分を犠牲にしたりしていく、という構図を描いています」と、3人の関係性を説明する。

済州島自体が悲しく寂しく思えるときがある


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また、3人の物語の舞台・済州島は監督自身もかつて実際に暮らしていた場所。本作では“韓国のハワイ”と呼ばれるような、世界遺産の火山やキラキラと輝くビーチといったイメージとは全く別の場所のように映し出されていく。

「済州島で生まれ育った人が主人公なので、あえて観光地として映す必要もないですし、どこで生活をしている人なのかと考えながらシナリオを完成させました。『済州島で生まれ育った人ならこういうところがいいのではないか』と思いながら、ロケハンもしていきました」と監督は明かす。

「私も済州島に住む前までは観光客の立場でした。実際に島に移り住んで生活、仕事をしていく上で、私のなかでも観光地としての概念がなくなっていったんです。現地の人として生活の基盤を済州島に据えていたので、観光地という気持ちがどんどん薄れていきました」と言い、「その立場になって済州島を見ていると、悲しく寂しく思えるときがあるんですね。観光客がいなくなる冬場は本当に閑散としていて、なおさら、寂しいと思わせるときが実はあります」。

だからこそ、港や深緑の森を静かに歩くテッキとセユンの姿がいっそう際立つ。監督自身が思い入れのあるシーンとして挙げた、閑散とした夜のリゾートプールで「テッキとセユンが心を通わせるシーン」もまさにそうだ。

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「韓国公開時にスクリーンで観たときも、やっぱりここのシーンで2人の心の触れ合いが感じられるなぁと、雰囲気もあって、改めて好きなシーンだと思いました。編集のスタッフは、実はこのシーンの前に苦労していた作業があったのですが、それが終わったあとにプールシーンを編集したので『癒しになったね』と話していたくらいです」と監督。恋をしたときの温かさと切なさを同時に感じさせるこのシーンには、本作の空気感が凝縮されている。

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《シネマカフェ編集部》

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