トム・ハーディ主演で、スパイダーマンの宿敵にしてマーベル史上最も残虐な“ダークヒーロー”として誕生したヴェノムを描く最新作が、邦題『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』として2021年に劇場公開。その初の予告映像と海外版ポスターが世界一斉解禁、併せて場面写真とメイキング写真もお披露目された。タイトルの“カーネイジ”とは大殺戮を意味する。マーベル・コミックでは、ヴェノムを凌駕する圧倒的な戦闘能力をもち、『スパイダーマン』シリーズ髄一の凶悪ヴィランとして描かれているキャラクターだ。そのキャラクターはこれまで謎に包まれていたが、この度解禁された予告編では、ウディ・ハレルソンが演じる連続殺人鬼クレタスが変貌したカーネイジの姿を初めて捉えることができる。クレタスは前作のラストにも登場しており、ジャーナリストとして復帰したエディ(トム・ハーディ)が取材のため刑務所で面会したところで物語は終わるが、今回の映像で「また会えたね、エディ・ブロック。この時を待ちわびたよ」というクレタスの言葉と、不気味な笑みを浮かべている姿は見逃せない。本作のサブタイトルである「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」が示す通り、彼の狂気がこの世に放たれ、カーネイジによる大殺戮が始まろうとしているのか――。そんな不穏な予兆を窺わせる一方、予告冒頭はヴェノムとエディの平穏な(?)共同生活で始まる。前作でも注目された、1つの体を共有している特異な状況ながらも、“俺たち”としての日常をそれなりに楽しんでいる様子の2人。ヴェノムが朝ごはんを作りながら、エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロングの「Let’s call the whole thing off」を替え歌で歌うユーモア溢れるシーンとなっている。また映像には、刑務所でクレタスが蜘蛛を潰す意味深なシーンや、警官がデイリー・ビューグル紙(『スパイダーマン』シリーズにも登場した名物編集長がいるタブロイド紙)を読むシーンも登場。様々な考察をかき立てている。出演は、主人公ヴェノム/エディ役をトム・ハーディ、エディの元婚約者アン役をミシェル・ウィリアムズが続投。さらにカーネイジ/クレタス役を『スリー・ビルボード』などで3度のアカデミー賞ノミネートを誇る名優ウディ・ハレルソン、女性ヴィランのシュリーク役には『007』シリーズのナオミ・ハリス。監督はアンディ・サーキスが務める。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は2021年、全国にて公開。
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