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【インタビュー】広瀬すず&松坂桃李、キャリア史上最難関の“役”に挑み辿り着いた答えとは

誘拐犯と被害者と“された”男女の壮絶な運命を描いた映画『流浪の月』が、5月13日に劇場公開を迎えた。本屋大賞に輝いた凪良ゆうの同名小説を李相日監督が実写映画化した骨太な一作。宿命を背負わされてしまったふたりに扮したのが、広瀬すずと松坂桃李だ。

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広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
  • 広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
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  • 広瀬すず『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
  • 松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
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  • 松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
  • 広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada

誘拐犯と被害者と“された”男女の壮絶な運命を描いた映画『流浪の月』が、5月13日に劇場公開を迎えた。本屋大賞に輝いた凪良ゆうの同名小説を、『怒り』『悪人』の李相日監督が実写映画化した骨太な一作。宿命を背負わされてしまったふたりに扮したのが、広瀬すずと松坂桃李だ。

高い実力を誇る両者だが、今回演じた更紗と文は、キャリアの中でも最高級の難役。どのような道をたどり、作品を作り上げたのか。広瀬さん×李監督の『怒り』、広瀬さん×松坂さんの『いのちの停車場』といった過去作も振り返りつつ、濃密な日々を語っていただいた。

1年ぶり再共演も「初共演に近い感覚」


――広瀬さんと松坂さんは『いのちの停車場』に続く共演ですね。

広瀬:はい。更沙を演じるうえで李さんとお話ししたのは、「文の存在が唯一自分を支えるもので、想うだけでブレがなくなる」ということ。そしてちょうど『流浪の月』をやると決まったタイミングで『いのちの停車場』の撮影が入り、桃李さんと共演できました。

そのときには李さんから「桃李くんに会ってくる」という話も聞いていたので、『いのちの停車場』の撮影現場で「この人が文になる人なのかな?」という感じで松坂さんをずっとそわそわ見ていました(笑)。

松坂:そうだったんだ(笑)。

広瀬:はい(笑)。そこから『流浪の月』の撮影まで1年空いて、桃李さんとお仕事でお会いする機会もなく、それがそのまま文に会えていない感覚と重なっていきました。

――おふたりは本作に挑むにあたり、身体をかなり絞られたかと思います。1年ぶりに再会したとき、驚きもあったのではないでしょうか。

松坂:カメラテストでお会いしたときに「すごい痩せてる…!(驚)」とびっくりしました(笑)。ちょっともう役をまとい始めている感じがあって、そこから自分も「これから現場に入るんだ」というモードに切り替わった気がします。

広瀬:私も同じです。「痩せた…!(驚)」と思いました(笑)。『いのちの停車場』のときは、役柄的にも「この人(松坂さん)に出会ったことで感情が動き、信頼してついていく」というものだったのですが、そこから違う想いに一瞬で切り替えられた感じでした。「そうか、いまは一人で生きてるんだな」と急に寂しくなってしまって、更紗の孤独ってこんな感じなのかなって。

「この人についていけばいい」と思っていた関係性だったのが、全く違う空気感や距離感になったときに、まっすぐ見られないし見ていいのかな…という戸惑いが生まれました。

――再共演ではあれど、新鮮な気持ちが自然発生したというか…。

松坂:そうですね。「久しぶり!」みたいな感覚ではなく、しっかりと腰を据えて準備したうえで再共演したので、初共演に近い感覚がありました。

広瀬:文との濃厚なシーンは撮影の後半だったので、実は撮影で会えるまでに少し期間があったんです。桃李さんは私よりもだいぶ早くクランクインされていましたし、私は私でずっと「文に会えない…。どこにいるんだろう」状態でした。お会いしても一日中喋らないことも多く、役の距離感を保ちながら後半に「やっと喋れた!」という開放感がありました。

そして、そこを境に更紗も違う人生を歩み始めて、ふわっと軽くなる瞬間が訪れる。文や亮くん(横浜流星)のことであったり、自分の周りをふとした瞬間に考える時間がたくさんできるのですが、そういった感覚に近づけたのは『いのちの停車場』とはまた違っていて、新鮮でした。


《text:SYO/photo:Jumpei Yamada》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

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