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ヴェネチア国際映画祭、金獅子賞は3年連続で女性監督作品に

第79回ヴェネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞は米ローラ・ポイトラス監督のドキュメンタリー『All the Beauty and the Bloodshed』(原題)が受賞、ケイト・ブランシェットが2度目の女優賞に

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ローラ・ポイトラス監督 Photo by Stefania D'Alessandro/Getty Images
ローラ・ポイトラス監督 Photo by Stefania D'Alessandro/Getty Images
  • ローラ・ポイトラス監督 Photo by Stefania D'Alessandro/Getty Images
  • ケイト・ブランシェット Photo by Andreas Rentz/Getty Images
  • 『イニシェリン島の精霊』ヴェネチア (C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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  • 『イニシェリン島の精霊』ヴェネチア (C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
  • 『イニシェリン島の精霊』(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
  • 『イニシェリン島の精霊』(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

第79回ヴェネチア国際映画祭が閉幕、現地時間9月10日夜(日本時間9月11日未明)にコンペティション部門の授賞式が行われ、最高賞の金獅子賞は米ローラ・ポイトラス監督の薬害抗議活動を行うカメラマンを追ったドキュメンタリー『All the Beauty and the Bloodshed』(原題)が受賞。金獅子賞は、2020年・第77回の『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督、2021年・第78回の『あのこと』(12月2日公開)オードレイ・ディヴァン監督に続いて、3年連続で女性監督作品となった。

トッド・フィールド監督『TÁR/タール(原題)のケイト・ブランシェットが女優賞に輝き、マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』ではコリン・ファレルが同男優賞と脚本賞に。ティモシー・シャラメとテイラー・ラッセルが共演したルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』(原題)が銀獅子賞(監督賞)に選ばれた。


女性指揮者を演じたケイト・ブランシェットが2度目の快挙


2度のアカデミー賞受賞経験を持つケイト・ブランシェット主演、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールドの16年ぶり待望の新作となった新作『TÁR』。

コンペティション部門で上映された本作は、上映後6分間のスタンディングオベーションを受け、現地で早くも「アカデミー賞有力!」と絶賛されていた。ケイトの同受賞はボブ・ディランに扮した『アイム・ノット・ゼア』(第64回)以来2度目の快挙となった。

なお、本作の日本公開は2023年を予定しているという。音楽を『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)ヒドゥル・グドナドッティルが担当しており、今後の映画賞レースでも大きな注目を集めることになりそうだ。

STORY
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しづつ広がっていくーー。


コリン・ファレル、初の男優賞『イニシェリン島の精霊』


2017年度の映画賞を席巻した『スリー・ビルボード』の最新作『イニシェリン島の精霊』は、父母の故郷を舞台に書かれたマクドナー監督の脚本による物語。主人公パードリックを演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、数多くの天才監督たちにその個性を愛され続け、ハリウッドで独自の地位を築き上げるとともに、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでもファン層を広げたコリン・ファレル

マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続く3度目のタッグで、親友からの突然の絶縁に悩む主人公の悲喜劇を大胆かつ繊細に演じ、同男優賞を初受賞。マクドナー監督も脚本賞に選ばれた。

なお、日本公開は2023年1月27日(金)に決定。10月24日(月)より開幕の第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門にてジャパンプレミアとなる。


第79回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門受賞結果


金獅子賞(最高賞) ローラ・ポイトラス監督『All the Beauty and the Bloodshed』
銀獅子賞(監督賞) ルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』
銀獅子賞(審査員大賞)アリス・ディオップ監督『Saint Omer』(原題)
審査員特別賞 ジャファル・パナヒ監督No Bears(英題)
女優賞 ケイト・ブランシェット『TÁR』
男優賞 コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』
脚本賞 マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞) テイラー・ラッセルBones and All』

テイラー・ラッセル、ティモシー・シャラメと

日本からコンペティション部門に出品されていた深田晃司監督『LOVE LIFE』、オリゾンティ・コンペティション部門に出品されていた石川慶監督『ある男』は惜しくも受賞を逃したが、名作の修復版を上映するクラシック部門にて鈴木清順監督『殺しの烙印』が最優秀修復作品賞を受賞している。

《シネマカフェ編集部》

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