※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

シネマカフェライターが選ぶ2023年の映画No.1を発表

シネマカフェライターが選ぶ2023年の映画No.1は?

最新ニュース スクープ
注目記事
シネマカフェライターが選ぶ2023年の映画No.1を発表
シネマカフェライターが選ぶ2023年の映画No.1を発表
  • シネマカフェライターが選ぶ2023年の映画No.1を発表
  • 『TAR/ター』© 2022 FOCUS FEATURES LLC.
  • 『エゴイスト』© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
  • 『ファースト・カウ』© 2019 A24 DISTRIBUTION. LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
  • 『バービー』©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
  • 『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』© Institution of Production, LLC
  • 『キリエのうた』Ⓒ2023 Kyrie Film Band
  • 『ハント』ⓒ 2022 MEGABOXJOONGANG PLUS M, ARTIST STUDIO & SANAI PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.

2023年も残りわずか。1年の中で多くの作品が公開・配信されました。そのなかでも印象深かった作品、2023年映画No.1をシネマカフェライター12名が発表します。




👑『TAR/ター』👑
牧口じゅん

2023年、心が最も震えたのは『TAR/ター』。ケイト演じるカリスマ指揮者が、人間の持つ美しさと醜さ、そのすべてをない交ぜにした鬼気迫る魅力を体現。何より、芸術家が「表現」のために自らを純化させていくラストに涙が滲んだ。大好きなクラシック音楽の、そして音楽家の真髄を見せてもらった気がした。

>>『TAR/ター』あらすじ&キャストはこちらから


👑『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』👑
上原礼子

今年1番の“ヒーロー“はニューオリンズのサイケな喧騒に解き放たれた自由を求める<モナ・リザ・リー>と、倒れないストリッパー、善意のDJ、とてつもない勇気と愛を発動したチャーリー少年だ。陶酔感のあるパヴェウ・ポゴジェルスキの映像×アナ・リリ・アミリプール監督印のサントラが異端のヒーロー譚を創造した。エキセントリックで妖しくて、その話し声も食べ方も無垢なチョン・ジョンソを前にすれば誰だって彼女に夢中。“マジで最悪な人生“を照らしてくれる。「人間が好き?」というモナ・リザの問いを反芻する。続編でまた会いたい、から。

>>『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』あらすじ&キャストはこちらから



👑『aftersun/アフターサン』👑
冨永由紀

自分の子どもはいないから、親の気持ちはわからない。だが、かつて一緒に夏休みを過ごした親と同い年になった感慨が痛烈に蘇る。父親が撮ったホームビデオという装置が見事。娘は父の目に映った自分を見て記憶をたどる。偶然が残酷な必然に変わったり、気持ちがすれ違ったり。みんな後になって気づくことなのだ。想像させる余白を惜しまないシャーロット・ウェルズの演出、父娘を演じたポール・メスカルとフランキー・コリオのケミストリー、2023年暮れに聴くと、一言一句がより突き刺さる「アンダー・プレッシャー」。すべてが完ぺきだ。

>>『aftersun/アフターサン』あらすじ&キャストはこちらから



👑『ファースト・カウ』👑
セメントTHING

『ミークス・カットオフ』のケリー・ライカートが、またもや異色の西部劇を撮り上げた。主人公たちは英雄でもなく悪党でもない、名もなきふつうの男二人。暴力と搾取が横行する時代を舞台に、映画の軸となるのは弱々しく非力な彼らの友情である。権力や財力をもつ人々ではなく、脆弱な立場にある人々にこそ、私たちは視線を向けるべき。そんな監督のブレない姿勢には、辛いニュースが続いたこの一年、深く感じ入るものがあった。オレゴンの大自然を精緻に捉えた撮影と音響、後半にかけてスリリングさを増す編集も絶妙。優しく高潔な一本だ。

>>『ファースト・カウ』あらすじ&キャストはこちらから




👑『ハント』👑
西森路代

『イカゲーム』のイ・ジョンジェが初の監督・脚本・主演に挑戦した映画で、俳優が監督したという説明も不要と思えるほどの堂々とした作品になっていました。韓国では、軍事政権下から民主化までの実際の出来事を元に作ったフィクションがヒットしていたのですが、それもコロナで様相が変わってしまい、少なくなってしまいました。そんな中、一年遅れで日本にやってきたこの作品は、韓国のポリティカル・ノワールとはこうでなくっちゃ!と思える久々の作品でした。イ・ジョンジェの争いに対する考えがしっかり作品に込められています。

>>『ハント』あらすじ&キャストはこちらから




👑『キリエのうた』👑
赤山恭子

岩井監督の『スワロウテイル』を観て恋に落ち、VHSが擦り切れるまで何度も何度も再生したのが、こんにちの仕事に就いたきっかけのひとつではありますが。そんなこんな「岩井作品めっちゃ好き」を差し引いてもあまりある、鋭く耽美な愛の映画に震えました。歌という鎖でつながれた運命の残酷さと薄い希望。アイナさんの才能にしびれたのはいわずもがな、松村北斗さんという逸材に目を見張ります。堕ちるしかなかった男を演じきった松村さんの演技ポテンシャル…ぐうの音も出ない。ほかの人ではできない役。またのタッグをお願いします!(台詞も言える)

>>『キリエのうた』あらすじ&キャストはこちらから



👑『バイオレント・ナイト』👑
人間食べ食べカエル

サンタさんでダイハードをやる。この設定だけでもう勝利確定したようなものです。内容も完璧。屋敷かくれんぼにハードコア仕様のホームアローン的トラップ。そしてサンタのクリスマスマジックと豪快な武器を駆使した聖夜殺法と、ワクワクする見せ場の応酬で心を掴まれます。ただ暴力的なだけではなく、少女とサンタの交流は心温まり、ちゃんとクリスマスムービーになっているのが偉いですね。出オチではなく、ちゃんとこの設定を選んだ意味がある内容に仕上がっているのが、何よりも評価したいポイント。あらゆる面で完璧な映画でした。

>>『バイオレント・ナイト』あらすじ&キャストはこちらから


👑『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』👑
渡邉ひかる

Radioheadの名曲「Creep」の使い方における大正解を叩き出したオープニングから、いちいち涙を誘ってくるエンドロールとその後のおまけシーンまで。たぶん、この映画を愛せない人とは食べ物の好みも合わない。ロケットの心の中を覗かせてくれて、ありがとう。ありのままの自分を受け入れるべきという当然の真理を、愛すべきユーモアやヌメヌメの怪物やモフモフの子やドンパチと一緒に教えてくれて、ジェームズ・ガン監督ありがとう。

>>『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』あらすじ&キャストはこちらから


👑『バービー』👑
黒豆直樹

今年のベストかどうかはともかく(いきなり企画の趣旨から外れてすみません!)、もうちょっと肩の力を抜いてエンタメとして楽しんでいい映画じゃないかと。一方的に価値観を押し付けるような作品ではなく、昨今の様々な問題を扱いつつ、フェミニズムやバービー自身の在り方にも切り込み、しかもきちんとコメディに昇華させています。ケンの活躍(?)を見るにつけ、なぜライアン・ゴズリングがキャスティングされたのか納得! マーゴット・ロビー、恐るべし!

>>『バービー』あらすじ&キャストはこちらから


👑『ウィッシュ』👑
鴇田崇

ディズニー100周年作品は、これまでディズニー作品が幾度となく描き続けてきた願いの力、願い続けるという根幹的なテーマを、改めて直球で現代に問い直したメモリアルな一作でした。これまでのファンにはうれしいトリビア発見的なお楽しみもありますが、普通の主人公アーシャとともに“ウィッシュ”に向き合うことは、ディズニー作品のファンでなくても感動すると同時に、次の世代を生きる方たちへの大事なメッセージにもなることでしょう。なお、劇場でしか観られない『ウィッシュ』同時上映オリジナル短編映画『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』<特別吹替版>も本当に最高なのでぜひ!

>>『ウィッシュ』あらすじ&キャストはこちらから


👑『エゴイスト』👑
新田理恵

俳優陣の好演に心を持っていかれた作品。相対する人に合わせて微妙に変化する主人公の表情を繊細かつ緻密に演じ分けていた鈴木亮平がとにかくすごかった。いやー俳優さんってすごいなーと(いつにも増して)語彙力を失いました。私にしばらく、ちあきなおみの歌唱動画を漁らせた作品でもある。

ゲイ・コミュニティを描くことに対してリサーチから宣伝活動に至るまで目配せが行き届いていて、LGBTQコミュニティに関する作品は全てこうであってほしいなと思いました。(敬称略)

>>『エゴイスト』あらすじ&キャストはこちらから


👑『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』👑
内田涼

最高のフィナーレを飾った『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、前作をはるかに超えた『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など、推したい作品はいくつかあるんですが…、正直いま一番ハマっているのは、コレです。第1弾『パウ・パトロール ザ・ムービー』もエンタメ作品として傑作でしたが、今回はパウ・パトロールの面々が、マイティ・パワーに目覚めてしまうという展開が胸アツで最高! 早くもパート3始動も納得の強力な仕上がりです。マーベル映画に疲れた人にもおすすめ。推しは健気なロッキー。

>>『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』あらすじ&キャストはこちらから




《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top