※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

フランソワ・オゾン「自分で考える機会に」安楽死巡る『すべてうまくいきますように』を語る

フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が、”安楽死”を巡る父娘の葛藤を描く『すべてうまくいきますように』のきっかけを語るインタビュー映像が解禁。

映画 洋画ニュース
注目記事
『すべてうまくいきますように』 (C)Carole BETHUEL_Mandarin_Production–Foz
『すべてうまくいきますように』 (C)Carole BETHUEL_Mandarin_Production–Foz
  • 『すべてうまくいきますように』 (C)Carole BETHUEL_Mandarin_Production–Foz
  • 『すべてうまくいきますように』 (C)Jean-Claude Moireau
  • 『すべてうまくいきますように』 © 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
  • 『すべてうまくいきますように』 © 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
  • 『すべてうまくいきますように』 © 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
  • 『すべてうまくいきますように』 © 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が国民的俳優ソフィー・マルソーと初タッグを組み、“安楽死”を巡る父娘の葛藤を描く『すべてうまくいきますように』。この度、オゾン監督が、原作者であり親しい友の死が映画化のきっかけになったことを語るインタビュー映像が解禁となった。


>>『すべてうまくいきますように』あらすじ&キャストはこちらから

新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を圧倒してきたフランソワ・オゾン。これまでオゾンが幾度も描いてきた“死”をテーマに、その集大成ともいうべき作品を作りあげた。

オゾンと友人関係にあり、『まぼろし』(00)や『スイミング・プール』(03)などで共同脚本を手掛けたのが、本作の原作者のエマニュエル・ベルンエイム。そんな原作者の死を通して映画化に至った経緯や、“安楽死”を描いたことの意義などについて語っている。

はじめに映画製作の経緯について聞かれると、「出版された時に本人から映画化を打診されたが正直に言うと当時は乗り気ではなかった」という。「なぜなら私とは遠い話だし、彼女のあまりに個人的なストーリーだった」と映画化を断ったが、彼女の死をきっかけに「作品の理解も深まり、エマニュエルのために彼女の経験を共有したかった」と考えが大きく変わったことを明かす。

フランソワ・オゾン監督

さらに時間を置いたことで、ソフィー・マルソーを起用する絶好のチャンスも手にすることができたと語り、「大好きな俳優だし、彼女なら主人公にふさわしい」と太鼓判を押した。

また、本作でも描かれていた安楽死の課題についてはフランスをはじめヨーロッパにおける課題の多さを認識しつつも、「映画では非難しない。善悪は判断しないから観客が自由に考えればいい。結局のところ、映画は理解する手助けにすぎない」という。

最後に、観客に伝えたいメッセージは「ない」と言い、その真意として「私は機会を提供するだけだ。強い感情と複雑な感動を共有して各自が自分で考える機会にしてほしい。“自分ならどうする?”とね」と、己に問うきっかけを作品に託すことで、“死”をテーマにした作品を生み出してきた監督としての矜持を見せた。

『すべてうまくいきますように』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top