伊藤沙莉主演最新作『風のマジム』から、沖縄の広大なサトウキビ畑シーンをとらえた本編映像が解禁となった。
累計発行部数が14万部を突破している原田マハによる同名小説を伊藤主演で映画化した本作。
この度解禁された本編冒頭映像では、あたり一面サトウキビ畑が広がるシーンから始まる。
主人公まじむ(伊藤沙莉)は有休を使って行き当たりばったりで南大東島を訪れたのだが、島の広大さに途方に暮れていると、通りがかった1台の軽トラがまじむの前で停車する。
車から降りてきた島の男性・東江大順(肥後克広)から「お嬢さん、大丈夫ね?」と心配そうな表情で声をかけられ、まじむは「道に迷ってしまって」と答える。「町の中心まで行きたいんですけど、歩いたらどれくらいかかりますか?」と尋ねると、「あきさみよー(沖縄の言葉で「驚いた」)! 歩いていくわけ? そりゃ、でーじ(「とても」)大変どー、1時間はかかるわけよ!」と返される。

それを聞いて途方にくれるまじむだが、同時にお腹も鳴ってしまい、空腹そうなまじむを見かねた東江が笑いながら「それじゃあ乗りなさい」と助けてくれるのだ。
どこまでも続くサトウキビ畑の美しい風景と、沖縄の言葉の温かさが印象深い、本作で描かれる優しさと人情にあふれるシーンとなっている。
このシーンの後で、実は東江が島の商工会会長であることがわかる。

沖縄のサトウキビから純沖縄産のラム酒を造る企画を社内ベンチャーコンクールを活用してビジネスにするために、島民の多くがサトウキビを栽培している南大東島に蒸留所を作ることを思いついたまじむ。
だが、まじむが新たに始めようとする地方創生が絡む大規模なプロジェクトは、島の村長や島民たちに歓迎されなかった。くじけてしまいそうなときに、東江はあきらめないでほしいと背中を押してくれる、まじむにとって重要な人物になっていく。

なお、『風のマジム』全国公開を記念して、9月13日(土)と14(日)に東京・大阪・名古屋の上映館7館にて監督・キャストによる舞台挨拶登壇を実施。
9月13日(土)新宿ピカデリーでは、主演・伊藤、高畑淳子、染谷将太、シシド・カフカ、尚玄、肥後、芳賀薫監督の登壇が決定。そのほかの劇場では、伊藤と芳賀監督が登壇する予定。
『風のマジム』は9月5日(金)より沖縄県にて先行公開、9月12日(金)より全国にて公開。



