第98回アカデミー賞授賞式が3月16日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ワン・バトル・アフター・アナザー』のポール・トーマス・アンダーソンが監督賞を初受賞した。
ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの3大映画祭で受賞歴を誇るポール・トーマス・アンダーソン監督が、トマス・ピンチョンの小説「ヴァインランド」からインスピレーションを得て、冴えない元革命家の男が、何者かにひとり娘を狙われたことから次々と現れる刺客たちとの戦いを強いられ、逃げる者と追う者が入り乱れる追走劇を展開する。
ポール・トーマス・アンダーソンが監督賞にノミネートされるのは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ファントム・スレッド』『リコリス・ピザ』に続き4度目。映画ファンから“PTA”の愛称で親しまれる名匠が、ついにオスカー像を手にした。

オスカー前哨戦では、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米監督協会賞、全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ロンドン映画批評家協会賞、クリティクス・チョイス・アワード、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞などで監督賞を受賞。
同賞にはポール・トーマス・アンダーソンのほか、クロエ・ジャオ(『ハムネット』)、ライアン・クーグラー(『罪人たち』)、ジョシュ・サフディ(『マーティ・シュプリーム』)、ヨアキム・トリアー(『センチメンタル・バリュー』)がノミネートしていた。
受賞コメント
賞を目指し、懸命にやってきた者にとって、とても意味のあることなので、アカデミーが、私の仕事をこの最高の栄誉に値すると認めてくれたことに感謝します。自分が賞に値するのかという疑問は、常に心の中に残りますが、手にした喜びに疑いはありません。
この賞は、今は向こう側にいる友人、アダム・ソムナー(2024年11月に亡くなった共同プロデューサー)と分かち合いたいと思います。今は、天国のバーでジン・トニックを飲みながら、僕らのことを喜んでくれているはずです。
ここに立っているのは、人々が私を信じて、信頼と時間を託してくれたからです。映画作りで素晴らしいのは、互いに必要としている誰かと一緒にいられること。これは素晴らしいギフトです。映画を変わるべき家だと言える幸せが最高です。皆さん、本当にありがとう。


