“じゅじゅ”として「今」を生きる
――完成した作品を観て、まず感じたこと、そして観終えた後の感想を教えてください。ポップな演出でシリアスな出来事や心理状態を描ききる点に、今のトー横のリアルを感じますが、この演出についてはどう感じましたか?
こんな風になっているんだって驚くことも多かったです。予想してない部分もいっぱいありました。普通だと思ってやっていたことに、客観的になることで気づけたこともありました。
――森さんがトー横のティーンエイジャーたちの強さを守りたいと思って演じていたものが、監督によって作品の中で生かされていたところを実感できたということなんでしょうか。
はい。驚くようなことだけどこの街では普通に行われている、そんな感覚を根底に持ちながらお芝居していたので、画面にもそれが映し出されている。映画を見たときにそれが作用していたんです。監督のおかげです。安心しましたね。

――本作は光を求め続けた少女の物語だと感じました。ただし、光の側にはかならず影ができる。でも、いつかどこかで、きっと光を見つけて欲しいと感じました。
じゅじゅの行く先みたいなものを質問されて、正直なところ、初めて自分が彼女の未来について考えたことがなかったと気づいたんです。
――じゅじゅとしての「今」を生きていたんですね。
ラストシーンの撮影の時も、ここからじゅじゅがどうなるんだろうと、観ている方は考えると思うんですけど。私はずっと、じゅじゅの今しか考えていなかったですね。



