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実は今日が三回忌…今は亡き『火の女神ジョンイ』の師匠役ピョン・ヒボンの役者人生

『火の女神ジョンイ』(2013年)で、主人公ジョンの師となるムン・サスンを演じたピョン・ヒボン。

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実は今日が三回忌…今は亡き『火の女神ジョンイ』の師匠役ピョン・ヒボンの役者人生
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『火の女神ジョンイ』(2013年)で、主人公ジョンの師となるムン・サスンを演じたピョン・ヒボン。

ムン・サスンは陶工として高い技量を持ち、ジョンの才能を見抜いて導いていく重要人物だ。イ・ガンチョンとの対立のなかでもジョンを守ろうとする姿は、物語に大きな重みを与えた。

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そんなムン・サスンを演じたピョン・ヒボンは、『火の女神ジョンイ』出演時ですでに韓国を代表する名バイプレーヤーの一人だった。

1942年生まれ。1966年にMBCの声優として芸能界入りし、その後俳優へ転身した。『第1共和国』(1981年)、『朝鮮王朝五百年 雪中梅』(1985年)、『ホジュン~宮廷医官への道~』(1999年)など数多くのドラマに出演し、独特の存在感を築いていった。

日本の映画ファンには、ポン・ジュノ監督作品でおなじみの俳優でもある。
『ほえる犬は噛まない』(2000年)、『殺人の追憶』(2003年)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006年)などに出演。特に『グエムル-漢江の怪物-』では、家族を守ろうとする父親パク・ヒボンを演じ、第27回青龍映画賞の助演男優賞を受賞した。

『火の女神ジョンイ』(2013年)以降も俳優活動を続け、2017年には再びポン・ジュノ監督と組んだ映画『オクジャ』(2017年)に出演した。

しかし晩年、思わぬ病に見舞われる。

2018年に出演したバラエティ番組で、ドラマ『ミスター・サンシャイン』(2018年)への出演を前に健康診断を受けたところ、すい臓がんが見つかったことを自ら明かした。作品への出演依頼を受けたことで検診を受け、それが病気の発見につながったという。

2020年10月撮影(写真提供=OSEN)

その後、治療を経て一度は完治判定を受けたが、病気は再発した。

一方で、長年にわたる俳優活動への評価はさらに高まった。2020年には、韓国政府が大衆文化芸術の発展に貢献した人物に贈る大衆文化芸術賞で銀冠文化勲章を受章。半世紀以上にわたり映画やドラマを支えてきた功績が認められた。

そして2023年9月18日、ピョン・ヒボンは再発したすい臓がんとの闘病の末、81歳でこの世を去った。『火の女神ジョンイ』(2013年)から約10年後のことだった。

派手なスターというより、登場した瞬間に作品の空気を変える俳優だったピョン・ヒボン。厳格な老人、温かな父親、どこか怪しげな人物まで、その独特な声と表情で数え切れないほどの役に命を吹き込んだ。

『火の女神ジョンイ』でジョンを導いたムン・サスンも、そんな彼だからこそ説得力を持った人物だった。

現在、その姿を新作で見ることはもうできない。それでも、数多くのドラマや映画に刻まれた演技は残り続けている。ムン・サスンを演じた名優は、韓国映像界の一時代を支えた俳優として、今も作品の中で生き続けている。

文=森下 薫

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