「僕はヒョンビン先輩の顔色をまったくうかがっていません。僕はただ、チョ氏夫人を愛しただけです」ソン・イェジンとのロマンス演技について聞かれたチ・チャンウクは、そう答えて笑わせた。
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『スキャンダル』でチ・チャンウクが演じるチョウォンは、ソン・イェジン演じるチョ氏夫人に思いを寄せる人物だ。そのため韓国では公開前から、ソン・イェジンの夫ヒョンビンを念頭に置いた「みんなでヒョンビンの顔色をうかがう」といった冗談まで飛び交っていた。
しかし実際の撮影でチ・チャンウクを緊張させたのは、ヒョンビンではなくソン・イェジン本人だった。
「ソン・イェジン先輩との仕事そのものに緊張感がありました。2人の対立がしっかり生きてこそ作品が面白くなると思ったので、先輩に負けないよう、かなり繊細に準備しました」

ナナとの撮影とは、自然と向き合い方も違ったという。
「本当に息が詰まるような現場でした」
チョ氏夫人とチョウォンのシーンには、長いテイクも多かった。チョン・ジウ監督はロングテイクを好み、ある場面では1テイクが10分を超えたこともあったという。
「何回も撮っていないのに、どうしてこんなに疲れるんだろうと思ったんです。確認したら、一度の撮影が10分以上ありました」
そこでチ・チャンウクは、2人の心理戦がそれだけ密度の高いものなのだと改めて実感した。しかも、ソン・イェジンとの最初の撮影から難易度は高かった。
第1話のエンディングに登場する、チョ氏夫人との再会シーン。それが2人にとって最初の撮影だった。
「監督が意地悪なんですよ。初日の撮影であの場面をやろうとする人は、なかなかいないと思います」
まだスタッフとも十分に慣れていない状態。演技する側にもぎこちなさが残っている。その“慣れていない感じ”まで作品に取り込みたかったのではないかと、チ・チャンウクは振り返る。

「本当に緊張しました。でも、そこを乗り越えた後は一気にほぐれた感じもありました」
そして撮影を続けるうち、「どうしてチョ氏夫人と会うシーンは毎回こんなに大変なんだろう」と感じるようになった。それほど、2人の間に流れる緊張感は強かったという。
一方、『スキャンダル』のソン・イェジンに続き、次回作『人間×九尾狐』(仮題)ではチョン・ジヒョンとの共演も控えている。
韓国を代表する女優たちとの相次ぐ共演について、チ・チャンウクは「全部かなったと思うくらい」と喜んだ。
「子どもの頃、夢のように思っていた先輩たちと仕事ができるのは、本当に幸運です」
ロマンス作品が続くことについても、「このまま続いてほしい」と笑う。ただし、今後もロマンス一本に絞るつもりはない。
「感情や人間関係を描く物語は好きです。でもアクションやノワール、スリラーにも魅力があります。自分に合う作品があれば、これからもいろいろ挑戦したいです」 (③につづく)
(記事提供=OSEN)
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