『パラサイト 半地下の家族』で親子役を演じたチェ・ウシク&チャン・へジンの再共演で話題となり、韓国で号泣旋風を巻き起こした『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、あとどれくらい残ってますか?』(以下、『あな母』)が11月20日(金)より公開。この度、チェ・ウシクを見出したキム・テヨン監督のインタビューコメントが到着した。
キム・テヨン監督は、2014年の映画『聖なる願い』(原題:『巨人』)にて当時俳優としてはまだ駆け出しだったチェ・ウシクを主演に抜擢し、彼がトップ俳優への道を切り拓くきっかけを作った“恩師”といえる存在。
本作『あな母』で、チェ・ウシクと実に12年ぶりのタッグが実現した。

劇中にはチェ・ウシクが演じたハミンが恋人リョウン(コン・スンヨン)に、「世界で一番可哀想なのは自分だと思うな」というシーンがあるが、実はこのセリフは『聖なる願い』にも登場している。
監督は「ありがたいことに『聖なる願い』を今でもたくさんの方が見てくださり、愛してくださっていて、多くの方が『聖なる願い』でチェ・ウシクが演じた役である、“ヨンジェ”はどう過ごしてますか?“ヨンジェ”最近どうですか?という言葉をかけてくださるんです」と話し、「そんな“ヨンジェ”が今や“こんな話をするような大人になったんだ”という意味で(このセリフを)入れてみました」と打ち明ける。
『聖なる願い』でチェ・ウシクが演じた“ヨンジェ”には、監督自身が投影されているという。「母とは20年以上も会わなくなって顔がぼんやりとしか思い出せない状態だったんです。しかしこの映画(『あな母』)の撮影に入る前に母の訃報を聞き、私の気持ちも変化したんだと思います。だからこそ、切実さや願いが込められています」と明かす。
「この映画の予告編を見た人のコメントにも、“むしろ母との時間がわかっていたら、もっと大事にできたのに…”といった、私の切実さと共鳴する点が重なりこの映画はきっと人の心に響くだろうと思いました」と監督。

「また私の故郷が釜山ということもあり、母に会いたくなったときによく真似して作っていた母の手料理、釜山ならではの『慶尚道風牛肉スープ』と『豆の葉』をあえて映画では印象的に打ち出しました。自分自身、母に会いたくなるたびに母の手料理をマネして作ってみたことがあるんですが、決して母のような味にならないんです。なぜ母と同じ味を感じられないのかと気になっていたことがきっかけです」と、自身を重ねた物語の舞台だったことも明かした。
キム・テヨン監督、チャン・ヘジン…俳優チェ・ウシクのキーパーソンが集結
そんな監督の実体験を基に作られた自伝的映画である『聖なる願い』で、保護施設に暮らす17歳の青年・ヨンジェを演じたチェ・ウシク。
早く大人にならざるを得ない葛藤と苦悩、無責任な大人に翻弄される苦しみを痛いほどリアルに表現し、「第36回 青龍映画賞」「第35回 韓国映画評論家協会賞」など数々の新人賞を総なめにしたチェ・ウシクは、同作をきっかけにトップ俳優への階段を駆け上がった。

あれから12年。本作でチェ・ウシクが演じるのは、ある日突然、「母の手料理を食べられる残りの回数」が見えるようになった青年・ハミン。離れることで母を守りたい思いと、母のそばにいたい思いとの間で葛藤しながらも、素朴な明るさを持つキャラクターだ。
12年の月日が経ってさらに成熟した俳優チェ・ウシクとの再タッグが実現した監督。
新たに公開されたメイキング写真は、なごやかな現場の空気が伝わってくる、監督とキャストのビハインドが収められている。
ケーキと花束を持ち、笑顔を見せる監督とチェ・ウシクのツーショットからは、2人のあたたかな関係性が伝わってくる。

また、ハミンの恋人・リョウン役のコン・スンヨンとともに、真剣な表情でモニターをチェックする監督とチェ・ウシクのプロフェッショナルな表情も印象的。
監督の手元の絵コンテに目を通すチェ・ウシクとチャン・ヘジンを収めた写真は、まさに劇中の“息子と母”そのもの。リラックスしながらも、ワンシーンごとに真摯に向き合う撮影現場の様子が伝わるものとなっている。

人気実力派俳優チェ・ウシクのキャリアを押し上げた『聖なる願い』のキム・テヨン監督、世界にその名を知らしめたヒット作『パラサイト 半地下の家族』で母親役を演じたチャン・ヘジン。
チェ・ウシクのターニングポイントといえる作品で出会った2人と再タッグを組んだ『あな母』。本作もまた、チェ・ウシクを、そして現在の韓国映画を知る上での欠かせない1本となっている。
『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、あとどれくらい残ってますか?』は11月20日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。




