「原因不明の病に冒された患者が病院に運び込まれる→ハウス先生とその部下たちが原因の究明に挑む→病気の理由が判明し、めでたしめでたし」が主なストーリーラインとなっている1話完結型医療ドラマ「HOUSE」。そんな「HOUSE」が高視聴率ドラマ「CSI:科学捜査班」の医療版を意識して製作されたのは前回もお話しましたが、実は「HOUSE」の人気の秘密は意外なところにあるのです。それは、何はさておき、主人公グレゴリー・ハウス先生のキャラクターがめちゃくちゃ型破りで面白いということ。医療ドラマとしては新感覚とも言うべき「CSI」風味な展開でもなければ、映画界の名監督が手掛けたスタイリッシュな映像でもなく、孤高の天才医師ハウスこそがドラマの鍵を握っているのです。
危険な恋になると感じつつも惹かれてしまう女性──『情痴 アヴァンチュール』でリュディヴィーヌ・サニエが演じたガブリエルはまさにそれ。天使のような愛らしさと、すべてを知り尽くした魔性をあわせ持ったその姿は、同性から見ても美しいと思ってしまうほど。『焼け石に水』('00)、『8人の女たち』('02)、『スイミング・プール』('03)など、フランソワ・オゾンの秘蔵っ子として着実に成長を遂げているサニエに、この映画の魅力を訊いた。
累ヶ淵(かさねがふち)——それは、沈んだ者は二度と浮かび上がることができないと言われる呪われた淵。この淵にまつわる、20年前のある事件によって深い因縁で繋がった2人の男女が、江戸で出会ったことで、恐ろしいほどの愛と憎しみの物語が動き出す。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの映画は、全体像を容易には予測させてくれない。『アモーレス・ペロス』も、『21グラム』も、ラストシーンの瞬間に目の前がパーッと開け、メッセージに包まれるような、そんな映画だった。『バベル』でも、冷えた関係を修復しようとモロッコを旅するアメリカ人夫婦、幼い兄妹を連れてアメリカからメキシコへと国境を越えるベビーシッター、モロッコの小さな村に住む兄弟とその家族、聾唖の日本人少女とその父親の物語を通し、ゆっくりとだが確かな足取りでテーマが観る者に近づいてくる。テーマは、想いを伝え合い、分かり合うことの難しさ、そして大切さ。前回のアカデミー賞作品賞受賞作『クラッシュ』にはタイトル通り、「(他者)とぶつかり合いたい」という思いが充満していたが、それにも似たメンタリティが今回のアカデミー賞を席巻した『バベル』の中にもある。
日本公開前に第63回ヴェネチア国際映画祭に出品されるなど、すでに世界から注目を集めている映画『蟲師』。かつての日本の自然界に生息し、不可解な現象を引き起こした“蟲”、その現象を鎮める蟲師ギンコの果てしない旅を描いたファンタジーである。漆原友紀の同名漫画に魅せられた大友克洋が映画化を熱望。自ら監督・脚本を手掛けた本作は『ワールド アパートメント ホラー』('91)以来、実に16年振りの実写監督作となった。
日本が世界に誇るライブバンド、東京スカパラダイスオーケストラ。昨年6月にオリジナルアルバム「WILD PEACE」をリリースし、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、ベルギー、オランダをまわる欧州ツアー、ベトナムでのライブなど半年にわたり70本以上というツアーを敢行した。そのツアーを中心にバックステージやツアーの模様を記録したのが『SMILE〜人が人を愛する旅〜』だ。ジャンルを超えた“トーキョー・スカ・サウンド”を繰り広げる彼らのフロントマン、谷中敦に作品について聞いた。
J・K・ローリング原作のベストセラーを映画化した『ハリー・ポッター』シリーズ。その第6章『ハリー・ポッターと謎のプリンス』と、第7章で最終作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 (仮題)』の2作に、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンの3人が、それぞれ主人公・ハリー、そして級友のロンとハーマイオニー役で出演することが決定したと、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの製作部門社長、ジェフ・ロビノフが発表した。これで3人は、シリーズ全7作を揃って演じきることになる。
『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが「高慢と偏見」のジェーン・オースティンの若き日を演じた『ビカミング・ジェーン(原題)』。日本でも公開が予定されている本作が、3月9日にイギリスとアイルランドで拡大公開され、ロンドン中心部のウエストエンド地区での週末ボックスオフィスで、堂々の初登場第1位を記録した。このウエストエンド地区では20館で公開されており、公開2週目も客足は落ちず、第1位をキープ。週末3日間の興行成績は$124,063、1館辺りの平均が$6,203。18日までの累計興行成績が$417,021と順調に成績を伸ばしている。
19世紀末のロンドン。名声を懸け張り合う2人のマジシャン、ロバートとアルフレッドは互いに尊敬しあい、その情熱の全てをイリュージョンに注ぎこんでいた。しかし2人にとって一世一代のマジックが取り返しのつかない失敗を犯したとき、2人の壮絶な攻防が始まる。世紀のイリュージョン対決の末に明らかになる驚愕の真実とは!?
“神童”として大人の期待を背負いながら、その才能を持て余している天才少女・うたと、音楽大学を目指す浪人生・ワオが“音”を通して、音楽の喜びや人との繋がりの温かさに目覚めていく物語、『神童』。1997年から翌年まで「漫画アクション」(双葉社)に連載されていた同名コミックが原作だ。本作のプレミア試写会が3月26日(月)に開催され、うた役の成海璃子、ワオを演じた松山ケンイチ、萩生田宏治監督、そして、劇中でうたの演奏の吹き替えを担当した“神童”ピアニスト、和久井冬麦(むぎ)が舞台挨拶を行った。
2006年、アフリカ映画初のアカデミー賞外国語映画賞受賞の快挙を成し遂げた『ツォツィ』。それに加え、多くの国際映画祭で賞を獲得している本作のティーンエイジャー試写会が、4月7日(土)に開催されることが決定した。
天才精神科医でありながら、冷酷な殺人鬼という2つの顔を合わせ持つレクター博士。彼の特異な人格はいかにして形作られたのか。悪魔が取り憑いたのか、それとも眠っていた魔性が目覚めてしまったのか——?
1976年、当時まだ無名だった俳優が自分で脚本を書き、自身の主演で映画化したのが『ロッキー』。後に不朽の名作となるこの作品に出演し、映画デビューを飾った俳優こそが、シルベスター・スタローンだ。『ロッキー』は、その年のアカデミー賞作品賞・監督賞・編集賞の3部門を受賞するという快挙を成し遂げ、スタローンは一躍アクションスターとなった。それから30年。シリーズ6作目にして真の最終章となる『ロッキー・ザ・ファイナル』が完成。60歳という還暦を迎えたスタローン自身が来日し、3月26日(月)、記者会見が行われた。