2月24日(土)に初日を迎えた『さくらん』が好調なスタートを切った。ベルリン国際映画祭でも注目を浴び、公開前から非常に大きな話題を集めていたが、まずは関東51スクリーンで公開が始まり、5日間で63,402名の観客を動員。興業収入が85,437,020円と好調な立ち上がり。特に平日に多くの観客を集めており、28日(水)のレディスデーは初日を上回る動員を記録する劇場が続出。監督に蜷川実花、主演に土屋アンナ、音楽を椎名林檎が担当、脚本(タナダユキ)、原作(安野モヨコ)も含めて各分野で注目を集める女性が集結しただけあり、メイン・ターゲットである女性客をがっちりと引き寄せた格好だ。1日(木)のファーストデーを受け、51館での1週間の興収が110,000,000円台に乗ることも確実。3日(土)からは公開が全国に拡大され、更なる盛り上がりが期待される。
97年度の「本の雑誌」(本の雑誌社)ベスト10で第1位に輝いた佐藤多佳子の長編小説を、『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか数々の賞を総なめにした平山秀幸が映画化した『しゃべれども しゃべれども』。本作の公開初日が5月26日(土)に決定した。
トルコの最大の都市・イスタンブール。ボスポラス海峡を挟んでアジアとヨーロッパの文化が行き来し、交じり合うことで独特の文化を育んできた。この地で奏でられる、他では生み出され得ない魅惑的な音楽の秘密を探るべく、イスタンブールに降り立ったベルリン・アンダーグラウンドの重鎮、アレキサンダー・ハッケ。彼の旅を追ったドキュメンタリー映画『クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド オブ イスタンブール〜』が3月24日(土)よりいよいよ公開される。
見た目は恐ろしくても心は優しい緑の怪物の物語『シュレック』シリーズの最新作、『シュレック3』の公開が6月30日(土)に決定した。
『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック監督と、アカデミー賞作品賞を受賞したばかりの『ディパーティッド』の公開も記憶に新しいレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ『ブラッド・ダイヤモンド』の初日が4月7日に決定した。
ゲラ・バブルアニの監督デビュー作にして、フランス国内で最も権威があるといわれるセザール賞で本年度新人監督作品賞、有望若手男優賞にノミネートされた『13/ザメッティ』。昨年度サンダンス映画祭ではワールドシネマコンペティション(ドラマ部門)審査員大賞を受賞、2005年ヴェネチア国際映画祭最優秀新人監督賞受賞するなど、各国の映画祭で高い評価を得た本作の公開初日が4月7日(土)に決定した。
3大陸4ヶ国のキャストがメキシコの鬼才、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のもとに集結。国境を越えて描かれる絶望と希望にあふれた衝撃のヒューマン・ドラマ『バベル』の日本公開が4月28日(土)に決定した。
知られざる「モーセ作戦」の史実から生まれた感動の叙事詩『約束の旅路』。母と別れ、本当の名前を隠し、ユダヤ人と偽って異国の地に渡った少年の成長と葛藤を描いた本作の原作本が集英社文庫から好評発売中。混迷する世界情勢、民族・差別問題、親と子の絆、そして恋——。ラデュ・ミヘイレアニュ監督自ら書き起こした本著は、アフリカの大地に響き渡る母と子の慟哭を極めて繊細に描き出す。
メキシコの鬼才・ギレルモ・デル・トロ監督作品の『パンズ・ラビリンス』が撮影賞、美術賞、メイクアップ賞の3部門受賞という快挙を成し遂げた。ちなみにノミネートは外国語映画賞、作曲賞、脚本賞も含む6部門。
今年最高の映画を決める最優秀作品賞に、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグらハリウッド超豪華俳優陣が集結した『ディパーテッド』が輝いた。本作はマーティン・スコセッシが監督賞を受賞したほか、脚色賞、編集賞とあわせて4つの賞を獲得。今回の受賞により、アジア映画のハリウッド・リメイクにも再び注目が高まるだろう。
主要5賞の内でも注目度の高い主演男優賞を受賞したのは、自ら監督もこなすフォレスト・ウィッテカー。これが初ノミネート・初受賞となった。2003年にこの世を去った、イディ・アミン元ウガンダ大統領を演じたフォレスト。「演じることは繋がること」と自らの演技論を述べ、受賞の喜びを語った。
長年受賞が待ち望まれていたマーティン・スコセッシ監督が8度目のノミネートにして初の受賞を果たした。『ディパーテッド』は、香港マフィアの裏側を描いた『インファナル・アフェア』の脚本を元に、舞台をアメリカのボストンに移してリメイクしたサスペンス・ドラマ大作。先日の来日時には記者会見で「アカデミー賞を目指して映画をつくっても受賞は出来ないことがわかった」と苦笑いしていたスコセッシ監督。ついに“無冠の帝王”の名をくつがえす受賞となった。
1994年の『英国万歳!』、2001年の『ゴスフォード・パーク』に続く、3度目のノミネートで初めての受賞となったヘレン・ミレン。ちなみに前2回は助演女優賞。『クィーン』では、世界のプリンセス、ダイアナ妃が交通事故で亡くなった直後のエリザベス女王を演じている。自国の女王を演じたことに「彼女のためでなければ、ここにはいなかっただろう」とエリザベス女王本人に感謝の意を表した。