先日来日したばかりのジェニファー・ハドソンが最優秀助演女優賞を受賞。映画デビュー作にして、アカデミー賞受賞という快挙を成し遂げた。受賞スピーチでは「一番のインスピレーションは祖母でした。彼女は歌手でしたが、夢をつかむことが出来なかった。彼女のおかげであきらめずに頑張ることが出来ました」と語り、「信じられない!」と何度も繰り返し感謝の気持ちを表した。
ちょっと不思議な一家のロード・ムービー『リトル・ミス・サンシャイン』が脚本賞を受賞。『バベル』のギレルモ・アリアガ、『硫黄島からの手紙』のポール・ハギスとアイリス・ヤマガタ、『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ、『クィーン』のピーター・モーガンと並み居る強豪を制したマイケル・アーントは初ノミネート初受賞となった。
アメリカ合衆国元副大統領のアル・ゴアが地球温暖化による環境破壊について訴えるドキュメンタリー作品『不都合な真実』が受賞。先日、アル・ゴア氏が来日を果たし、日本でもヒットを記録している本作。これを機にアル・ゴア氏の活動が世界中に広まると嬉しい。
アメリカで大ヒットしたコメディ『ボラット(原題)』、『イン・ザ・ベッドルーム』でも同賞にノミネートされたトッド・フィールドの『リトル・チルドレン (原題)』、『トゥモロー・ワールド』のティム・セクストン、『あるスキャンダルの覚え書き』といった激戦を制したのは香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイクとなる『ディパーテッド』のウィリアム・モナハン。初ノミネートにして初受賞となった。
最優秀外国語映画賞を受賞したのはドイツ映画『善き人のためのソナタ』。歴史学者や目撃者への取材、記録文書のリサーチに4年を費やし、人類史上最大の秘密組織“シュタージ”の内幕を暴く。ドイツ映画がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるのは7回目(ドイツ統合後)。本作は現在シネマライズほか全国にて公開中。
『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ監督による『マリー・アントワネット』が衣裳賞を受賞。ファッション業界を舞台にした『プラダを着た悪魔』を押さえての受賞となった。とはいえ、18世紀のフランス、ヴェルサイユ宮殿を舞台にした豪華絢爛な衣裳は、誰もが美しいと思うはず。
長編アニメ賞を受賞したのは、歌って踊るペンギンが大挙して登場する『ハッピー フィート』。これまで、ピクサーかジブリ、というイメージが強かった本賞でそのピクサー作品『カーズ』を押さえて受賞するという快挙となった。
第79回アカデミー賞最優秀助演男優賞を『リトル・ミス・サンシャイン』のアラン・アーキンが受賞した。アランは老人ホームを追い出されてしまうほどの問題行動で家族を困らせながらも、主人公のオリーヴにダンスの振り付けを教える孫思いの祖父役を演じている。
待ちに待った第79回アカデミー賞授賞式が本日26日午前10時(日本時間)開幕した。会場となるハリウッドのコダック・シアター前には恒例のレッドカーペットが敷かれ、各賞のノミニーやプレゼンターをはじめ、ゴージャスなドレスを身にまとったハリウッドセレブが次々と姿を現した。
南アフリカの知られざる現状を未来への希望を込めて描き、アフリカ映画として初のアカデミー賞外国語映画賞受賞という快挙を成し遂げた『ツォツィ』。本作の日本公開が4月14日(土)に決定した。
いよいよ開催が来週2月25日(日本時間26日)に迫った映画界最大の祭典、第79回アカデミー賞。会場となるハリウッドのコダック・シアターでは準備が着々と進められている中、当日授賞式で各賞のプレゼンターを務める豪華俳優陣も発表され、登壇が注目される。
2002年の『NARC ナーク』で過去を抱えた2人の刑事のコンビを主人公に、捜査の中で浮き彫りになる彼らの苦悩や葛藤を丹念に描きつつ、アクションとしても質の高い作品に仕上げたジョー・カーナハン監督。クエンティン・タランティーノやガイ・リッチーを思わせるクライム・サスペンスの気鋭のクリエイターとして注目を浴びる同監督の最新作『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』の日本公開が5月12日に決定した。
先日、13作目の監督作品となる『監督・ばんざい!』の完成と6月公開が正式に発表された北野武監督。“ある映画監督”を主人公に様々なジャンルを網羅し、小津テイストまで取り入れたというこちらの新作も大きな話題を呼びそうだが、その北野監督が今年で第60回を迎えるカンヌ国際映画祭の記念イベント「To Each His Own Cinema」に招待されることが決定した。