ブラジル、リオデジャネイロの貧民街区・ファベーラ。そこで一緒に生まれ育った2人の少年、アセロラとラランジーニャは幼いときから大の親友同士。アセロラ(ドグラス・シルヴァ)はすでに2歳の子供を持つ父親に。ある日、ラランジーニャ(ダルラン・クーニャ)の元に、長い間行方不明だった父親が戻って来た。そして、そのときから2人の友情が壊れ始める…。父親との生活を優先するようになったラランジーニャは、アセロラと距離を置くようになる。そして、取り残されたアセロラは、地元のギャング・グループに入ってしまう――。過酷な環境下で成長してきた17歳の少年の物語。2003年公開作『シティ・オブ・ゴッド』に続く、第2章。前作の監督、フェルナンド・メイレレスが製作を担当。
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ブラジル・リオデジャネイロの“ファヴェーラ”と呼ばれるスラムで、強盗や麻薬のディーラーをして生きる少年たちをスタイリッシュに描いた『シティ・オブ・ゴッド』から5年。前作で描かれることのなかった、ファヴェーラに暮らしながらもドラッグや暴力に手を染めることなく、たくましく生きる人々の姿を綴った『シティ・オブ・メン』が8月9日(土)より公開を迎える。ファヴェーラ・サーガ第2章とも言うべき本作で、メガホンを握ったパウロ・モレッリ監督に話を聞いた。
今年は、日本人のブラジル移住開始からちょうど100周年にあたり、日本ブラジル交流年の記念作品として、8月9日(土)より映画『シティ・オブ・メン』が公開される。これに先立ち7月27日(日)、神奈川県・逗子市の逗子海岸では、映画の主人公たちが暮らす“ファヴェーラ”と呼ばれる地域で行われるダンス・パーティを完全再現したイベントが開催された。
ブラジルの大都市に存在する、貧困、犯罪の温床と言われる貧民街“ファヴェーラ”。ここで麻薬の密売に従事する少年たちを描き、激賞された『シティ・オブ・ゴッド』から5年。前作でメガホンを握ったフェルナンド・メイレレスが製作を務め、同じくファヴェーラを舞台にしながらも、そこで犯罪には手を染めずに生きる人々を描いた『シティ・オブ・メン』が8月に公開される。このたび本作の監督を務めたパウロ・モレッリが来日。5月28日(水)に記者会見が行われた。