90年代初頭の旭山動物園は、入園者数が減り続け、廃園を迫られていた。存続を願う園長の滝沢(西田敏行)と飼育係たちは、独自のアイディアを14枚分のスケッチへと集約した。そして、飼育係しか知らない動物たちの習性や特徴を、直接入園者へ説明するワンポイントガイドや広報誌の発行、さらには市民への講演などを行った。そして、徐々に市民の支持を取り戻して行った。そんな矢先、人気者のゴリラが感染症にかかり、突然死んでしまう。マスコミを大きく賑わしたこの事件により、営業停止に追い込まれる。存在価値を問われる旭山動物園――。こうして、数々の試練と苦境を乗り越え、奇跡の動物園と呼ばれるまでに至った、園長と飼育係たち、そして動物たちの感動のサクセスストーリー。
マキノ雅彦