腕は立つし、人柄もいい左官の長兵衛(中村 勘三郎)は、困ったことに大の博打好きであった。見かねた娘のお久(中村 芝のぶ)は、吉原に身を売ることを決意する。事情を察した妓楼の女房・お駒(中村芝翫)は、長兵衛を諭し、50両の金を貸し与えるが、その帰り道に…。三遊亭円朝が口演した落語を原作にした名作世話物が、山田洋次と中村勘三郎の初タッグによって、シネマ歌舞伎として誕生。
山田洋次