少年・テッドの住む世界は、本物の木が1本も生えないほど環境が悪化してしまった世界。ただ彼の住む街の中だけは、街の実力者・オヘアにより環境をコントロールされ、空気もキレイな全てが人工の街。好きな女の子の気を引くために、未だ目にしたことのない本物の木を手に入れる決意をしたテッドは、その手がかりを得るために、いまは荒廃した街の外にひとりぼっちで住む老人・ワンスラーに会いに行く。彼から聞かされたのは豊かな色とりどりの木が生え、かわいい動物たちがいたかつての世界。そして不思議な森の住人・ロラックスおじさんの話だった――。
クリス・ルノー