ドイツの港湾都市ハンブルグ。諜報機関でテロ対策チームを率いる熟練のスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、密入国した若者イッサに目をつける。イッサの体には拷問を受けた無数の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されていた。イッサは人権団体の若手弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介して、銀行家トミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触する。バッハマンはイッサをあえて泳がせ、テロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙っていた――。
アントン・コービン