シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ。日本語で“王妃の館”を意味する、パリの一流ホテルに宿泊できる超豪華ツアーに、日本から2組男女11名のツアー客たちが到着した。これまで自作の数々が映画化されている売れっ子作家・北白川右京(水谷豊)をはじめ、個性派揃いの面々だ。旅行会社の女社長・朝霞玲子(田中麗奈)とその社員・戸川光男(尾上寛之)引率のもと、それぞれパリ観光を楽しむツアー客たちを北白川右京はマイペースに振り回していく。彼は17世紀のルイ14世を主人公にした新作小説執筆の為にツアーに参加しており、ツアーそっちのけで新作小説を構想。ひとたびインスピレーションが湧くと、我を忘れ自分の世界に没頭してしまうのだった。旅が進むにつれ、右京の物語は佳境へ! その小説を回し読むツアーメンバーたちはやがてそこに書かれた17世紀の世界へと迷い込んでいく・・・。
橋本一