奥会津の昭和村では豊かな自然のなかで「からむし」という植物を育て、繊維をとって糸にし、布を織る営みが 数百年ほど受け継がれている。それは新潟県に出荷され、上質な布として越後上布や小千谷縮の材料となる。カメルーンやボルネオで研究してきた映像人類学者が、美しい映像でからむし織の工程をつづり、携わる人びとの情感豊かな声に耳を澄ませていく。
分藤大翼