新学校に通う高校3年生のチェン・ニェン。大学進学のためのッ全国統一入学試験を控え殺伐とする校内で、ひたすら参考書に向かい息を潜めて卒業までの日々をやり過ごしていた。そんな日々の中、同級生の女子がクラスメイトのいじめを苦に、校舎から飛び降り自らの命を絶った。少女の死体に無配慮に向けられる生徒たちのスマホのレンズ、その異様な光景に耐えきれなくなったチェン・ニェンは、遺体にそっと自分の上着をかけてやる。しかしそのことがきっかけで、激しいいじめの矛先はチェン・ニェンへと向かうようになってしまう。彼女の学費のためと犯罪スレスレの商売に手を出している母親以外に身寄りはなく、頼る者もないチェン・ニェン。同級生たちの悪意が日増しに激しくなる中、下校途中の彼女は集団暴行を受けている少年を目撃し、とっさの判断で彼シャオペイを窮地から救う。辛く孤独な日々を送る優等生の少女と、ストリートに生きるしかなかった不良少年。二人の孤独な魂は、いつしか互いに引き合ってゆくのだが…。
デレク・ツァン
第93回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート、香港アカデミー賞作品賞など8冠の『少年の君』と、監督の前作『ソウルメイト/七月と安生』が同日リリース。
映画『少年の君』より特別メイキング映像がいち早くシネマカフェに到着した。
『少年の君』の監督、デレク・ツァンの単独監督デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』(チーユエとアンシェン)が急遽、日本で劇場公開されることが決定した。
香港代表作品として第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『BETTER DAYS』(英題)が、邦題『少年の君』として7月16日(金)より劇場公開決定。メイン画像と本国版ポスターアートワークが披露された。