神崎は何か思い詰めた表情で、街へ出かける。タクシーが捕まらず、背中を丸め道端に座り込んでいると車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した神崎は、ひったくりをしていた山本に声をかけ、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。山本は不信に思いつつも渋々承諾し、二人の奇妙なドライブが始まった。気まずく重い空気が漂う中、孤独な⼆⼈が共に過ごす歪な時間。この旅路の行きつく先は――。
河野宏紀
〆切り:3月28日(火)12:00まで