生活を支えるエネルギーが危機に瀕している。最高気温38度。一昔前ならば赤道直下の国でしかあり得なかったような気温が今や日本の日常になりつつある中、エネルギーの90%を輸入に頼り資源のない島国日本でエネルギー問題は、当たり前にあった安心安全な生活を脅かす課題になりつつある。止まらない値上げ、転じにくいクリーンエネルギー、安全保障と供給のバランス…八方塞がりな日本のエネルギー問題。もはや誰かが作る制度では解決し難いほどに複雑なこの問題に、インタビューとダンスと対話を組み合わせた映像作品が新しい転換点をもたらす。
田村祥宏