女子刑務所でひとりの女児が誕生した。母フイジェンと舎房の仲間たちは彼女を守り育ててきたが、娘に迫る「失明の危機」が穏やかな日々に影を落とす。救うには養子に出すしかない―その決断を前に、母としての愛情と娘の未来の狭間で揺れるフイジェンは、“最後に美しい記憶を残したい”と合唱団の結成を決意する。過去の傷を抱えた彼女たちは最初こそ反発し合うが、歌を通して少しずつ心を開き、やがて家族のような絆を育んでいく。迎えた音楽祭の本番、祈りのような歌声は鉄格子を越え、愛する人々へ静かに届く。そして、フイジェンは“娘の行く先にそっと寄り添うための決断”を静かに抱きしめていた…。
ギャビン・リン